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2007年12月 アーカイブ

2007年12月01日

「アケッピロゲ報告」もあと一回

これはラストワンの投稿文、来月末=本年末の投稿文をラストにしたく、もう少しだけお付き合いのほどを。

http://www.labornetjp.org/Column/nagoya/200711

 郵政ユニオン九州地本(旧郵政長崎労組)機関紙「未来」には、91年6月の全逓(現JP労組)本部による免職者の切捨て=4・28自立自闘の歩み開始頃から、ナント、16年間も毎月投稿文を載せてもらったことになる。06年の組合ホームページ立上げ後は「4・28のページ」コーナーで、池田実元免職者の投稿文も含め、さらに、中島義雄さん等の諸論文・解説文・写真なども添え、激励してもらっている。また、大阪・吹田千里支部の機関紙等々にも、随時掲載をしてもらった。


 レイバーネットの「エッセイ/コラム」欄にも、01年2月末号から毎月掲載、07年12月末号で「NO.83」になる。00年の国鉄闘争「4党合意問題」の際、ビデオプレスの「両監督」と連日顔を合わせるハメとなり、「未来」と全くの同文を投稿することになった・・・「同文」で良ければ、いくらでも原稿を引き受ける用意がボクにはあった。何回かは、枚数制限のないレイバーネットに長文を、削りに削った短文(ホントは中文)を「未来」へ投稿した。題名はそれぞれの編集担当者がつけてくれ、一般労働者向けと、郵政職場労働者向けとで、タイトルがずいぶん異なるので面白かった。


 以前は「〆切日」を守らない人がいるなんて信じられなかったが、不良中年となって自分がなかなか守れなくなると、信じられるようになった。ホントにスミマセン、スミマセンでした。この投稿文に限らず、「〆切日」のない世界をボクは夢見続けた! この夢がもう少しで実現する! でも「書く」行為は大切で、毎月「書く」行為をしなかったなら毎月ホゲーの思考省略だっただろうし、「〆切日」を気にせずジックリ書き上げたいなどと思ったとしても、「〆切日」がなかったなら、まず何も書けなかっただろう。


 「飽きもせず」掲載してくれた編集担当さん、「辛抱強く」目を通してくれた読者さん等、こういう「シツコーイ」人々の力が、4・28大勝利を呼び寄せてくれたのだった。


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 「4・28から」07年11/13付最終号の発行をもって「4・28ネット」は解散、最高裁2・13勝利からピッタリ9ヶ月後に一区切りをつけた(ということになっている・・・ナントまだ、発送作業の最中だ。大胆に内容省略してもA4で10頁の増版だし、5000部綴じは手作業だし、勝利記念品「4・28切手シート」の同封作業もあるし、ナント版下完成は11/15だったし、版下作成の連日徹夜で体調不良促進だし、人手不足だし、「国家公務員共済組合審査会」への11/22審査請求書・正式提出等々もあったし・・・ついでに、メチャクチャな話ではあるが、「4・28から最終号」未到着の人も含めて、3ページに「7/23、審査会事務局大塚氏と石原・竹中両代理人などが面談」や「11/22」を挿入記載して頂きたい!)。


とにかく、11月13日「4・28ネット」解散で、一つ肩の荷は下りた(ということになっている・・・実を言うと、こんなドタバタで、この数年間ずっとやってきたのだった。それでも勝利! 他のドタバタ争議団も安心して良いのだった)。免職者の「労働」は、例えて言うと、「時間制労働」ではなく「出来高払い制」「裁量労働制」のようなものだった。ボクは「夜型」「深夜労働タイプ」と思われているが、確かに間違いではないのだが、より正確には、体内時計は一日30時間程のサイクルになってしまっている。東京総行動とか裁判とか全国行脚とか、「徹夜明け」のフラフラ状態以外で参加できた覚えがない。この「睡眠障害」は身体各所に影響を及ぼす免職者の「職業病」とも言えるが、反職業病闘争が成立するやらしないやら、とりあえず、このことも加えて当局への謝罪要求を継続することにした。


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 毎月の「投稿文」でも「4・28から」でも、強がりや誇張はせずに、弱みも含め比較的正直に書いてきた(強調や、逆に示唆的表現に留めたことはあっても)。全部を語らなくても、語った部分には嘘はなかった(間違いはしても)。「アケッピロゲ報告」をベースにしてはいたが、ただ何せ、ねつ造や居直りが得意の相手と切った張ったをやっている最中だったので、「裏事情」や「オモロイ事」など触れられずにいた点も多い。


人事院公平審査の時からずっと、当局側は「免職者らは、争議行為突出の飛び跳ね活動家」と主張し、ボクら原告側は「皆と同じ物ダメ行為をしていたのに、狙い撃ちで不公平処分」と主張していた。東京地裁公判の途中、ボクらは「政治的に免職者を狙い撃ち選定」という動かぬ証拠(石井平治全逓元委員長メモ)を提出してやった。そしたらナント、ボクが証言台に立った時、当局側代理人は唐突に、「入局して3年のこんな若輩者が活動家であるはずはなく、従って狙い撃ちではない」と尋問してきたのだった。その時ボクの頭の中は「どうしましょう、どうしましょう?!」となってしまったのだった。


もっとシビアな話も色々あるが、そういうのは酒の席のためにとっておこうと思う。


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 この間、「マカ不思議4・28勝利」の謎解きで、勝利判決をだした二審東京高裁の「ウルトラ反動」江見弘武裁判長パラドックスを、大きな一因として裁判上中心的に記述してきた。しかしこの記述は不十分すぎていて、既に一審東京地裁の「良心的」と言われていた山口幸雄裁判長の反動判決で、道筋が作られていたとも言えるのだ。


 山口裁判長は「狙い撃ち・偏った重さの処分」等の論点で原告側にリップサービスをして、当局側へ軍配を上げる理由を「(処分の)裁量権」にほぼ絞り込んだのだった。それ故高裁判決では「偏った処分は裁量権の逸脱」となったのだった。人事院公平審査での「狙い撃ち」等の攻防が、次の一審東京地裁の枠組みを決めてもいたのだった。


                     名古屋哲一(郵政4・28元免職者/郵政ユニオン東京地本特別執行委員)


「郵政ユニオン九州地本機関紙」及び「大阪・吹田千里支部機関紙」にも掲載


*タイトルはレイバーネット編集部

眠れない夜に、ナイトミルクはいかが?

毎日気持ちよく眠れていますか? 周りの人たちに、改めてそんな質問をしてみると、「寝覚めが悪い」「朝起きたときに、疲れが取れていない」「眠りが浅く、睡眠不足」など、意外と今の睡眠に満足している人は少ないようだ。

http://www.excite.co.jp/health/topics/rid_1028

どうして“満足した”睡眠が取れないのだろう? 睡眠を妨げる原因には、いったい何があるのか? 快眠セラピストの三橋美穂さんに聞いてみた。

「今の時代は、睡眠障害になってしまう原因が多くあります。強いストレス、不規則な生活、PCなどによるテクノストレス、日中太陽の光を浴びていない、などが要因としてあげられます。良質な睡眠を得るためには、まずこれらの問題を減らし、適度な運動を心がけたり、カフェインを含む飲み物を控えたり、また、寝る前1時間前から部屋の灯りを落としておくといった、照明の調節も大切ですね」

照明を落とす=視界の暗さも、睡眠を誘導するのに重要なポイントになっているんだとか。例えば、夜じゅう昼のような明るさが続く「白夜」という気候のもとに暮らすフィンランドの人びとにとっても、睡眠障害が大きな問題になっている。ある調査によれば、フィンランド女性の11%、男性の7%、労働者の半分以上が睡眠に悩みを抱えているという。

そんなフィンランドの人たちが、愛飲しているのが「ナイトミルク」。つまり、牛乳なのだが、搾乳する時間が普通のものと違っていて、普通の牛乳は昼間搾乳されるのに対し、「ナイトミルク」は真夜中に搾乳される。

なぜ、夜搾乳される牛乳が睡眠に良いのか?

「その秘密は、“メラトニン”と呼ばれる物質を多く含んでいるからですね。“メラトニン”は、脳から分泌されるホルモンで、光の照射が多い昼間は少なく、夜に向けて徐々に増えはじめ、真夜中にピークに達します。牛も人間と同じメカニズムで分泌され、脈拍・体温・血圧を低下させるなどの睡眠を促す作用や、体内時計との相互調整作用、抗酸化作用、ストレス抑制作用などがあり、“睡眠に欠かせないホルモン”とも呼ばれています」(同)

ナイトミルクの研究をおこなったフィンランドのクオピオ大学によると、夜搾乳された牛乳には、昼間のものに比べ3~4倍ものメラトニンが含まれているんだとか。

光の照射不足や不規則な生活で体内時計が狂ってしまい、メラトニンの分泌が低下する……そこで、「ナイトミルク」を飲み、メラトニンを補給し、睡眠を促すというワケだ。

実際にこのナイトミルクを飲んでみたが、サラリとした飲み心地が牛乳よりも軽めな感じ。うっかり昼に飲んでしまったため、その日の気候も暖かかったせいか、午後は眠くて眠くて仕事にならなかった……。個人的な感想になってしまったが、寝つきが悪い、眠りが浅い、寝覚めが悪いなどの睡眠に悩みを持っている人は、一度試してみても良いかもしれない。

(武田 由紀子)

2007年12月02日

ついに家宅捜索!話題の医院・東京クリニックの正体(下)

東京クリニックが行ってきた違法行為とはどんなものか?関係者は語る。

http://www.ohmynews.co.jp/news/20071119/17528

 「一度、診察してもらった患者さんでしたら、前回の処方薬と同じ内容であれば、希望すれば医師の診察なしで処方箋を出しました。クリニックに行く30分前に患者さんから電話で、『今日はお薬の予約を御願いします』と頼まれれば、処方箋をすぐにつくり、医院に行けば待つことなく、処方箋だけさしあげました。医師と患者さんが顔を合わすことなく、処方箋が出されたわけです。精神科というと診察まで長く待たされることが多いといいますが、東京クリニックのシステムはとても便利で、無駄な時間がかからないと好評でした。そして、今回、家宅捜索を受けた容疑にあるように、希望者には宅配便で処方箋を送ることもありました。医院に来る時間もないくらいに忙しいサラリーマンからは診察なしの宅配サービスは人気でしたよ」

 9月に都と区保健所が立ち入り検査してからは、これらの違法サービスは廃止された。

 さらに、同医院では違法すれすれの診察が行われていた。それは覚醒作用もある向精神薬「リタリン」の処方の乱発だ。関係者はいう。

 「他の精神科医ですと、たいていリタリンをうつ病患者には処方しないというのが近年の趨勢でした。同薬を入手するのは極めて困難なのが現実でした。しかし、東京クリニックは患者さんが初診でも希望されればリタリンをすぐに処方しました。そのことは口コミやネットで評判になっていました。リタリンが欲しくて東京クリニックに来るという患者さんは少なくなかったと思いますよ」

 たしかに、初診でリタリンが処方されたと証言する患者は多い。東京クリニックがリタリンを手軽に処方したことが乱用問題の一因だとメディアでは報道され、厚生労働省と販売元の製薬会社によるリタリンの規制強化を後押ししたと指摘する人は多い。

 都内のある薬剤師は語る。

 「東京クリニックはリタリン乱用の象徴となりました。リタリンの規制を厳しくしようとする意見は前々から専門家の間でありましたが、過剰なまでの規制案を製薬会社が急遽出したのは、同医院の存在がクローズアップされたことが大きな要因です」

 伊澤前院長の犯罪も世間を騒がせた。

 伊澤氏は診断結果を尋ねられたことに激昂し、女性患者の髪をつかんで壁に後頭部を叩きつけるなどして全治3週間の怪我を負わせた上、助けに入った付き添いの夫に対しても全治10日間の怪我を負わせるなどした傷害の容疑で今年1月23日、逮捕された。東京地裁は3月6日の判決で「短絡的な動機に汲むべきものはない」とし、「常軌を逸した」被告の行為を「軽く見ることはできない」として、懲役2年執行猶予3年を言い渡した。

 厚生労働省は9月27日に諮問機関・医道審議会の答申を受けて、傷害事件を理由に伊澤氏に医業停止2年の処分を下した。伊澤氏は10月15日から医師の資格を剥奪されたた。

院長交代後の新体制でも苦情が殺到

 都と保健所が立ち入り検査をした後に、東京クリニックは9月16日付で新宿区保健所に廃院届けを提出した。そして、鳥取大学出身の於勢尚久(おせなおひさ)医師が院長に就き、翌日から別法人である新・東京クリニックとして再スタートした。関係者はいう。

「廃院届けをこちらから出していなければ、行政によって医院は閉鎖に追い込まれていたでしょう。存続のために先手を打ったわけです」

 新体制になってからは診察なしの処方という違法行為はやめられたが、患者へのリタリン処方は相変わらず続いている。地元保健所によると、院長が交代した9月17日から11月15日までの約2カ月で、患者や家族から17件、調剤薬局から38件の計55件、苦情や相談が寄せられた。多くがリタリンの処方に関するものだった。

厚労省が10月26日に、リタリンの適応症からうつ病を削除し、睡眠障害のナルコレプシー(睡眠障害)にのみ処方できるように正式決定してからは、調剤薬局から苦情が相次いだ。「以前はうつ病でリタリンを処方されていた患者の診断名が、ナルコレプシーに代わっている」という通報だった。

 その結果、周辺の薬局は東京クリニックの処方箋ではリタリンが処方されなくなった。東京クリニックのお得意さまだった龍生堂薬局・新宿本店もその一つだ。本社総務部の安藤勤氏はその理由を説明する。

「弊社は11月6日に厚生労働省の関東信越厚生局麻薬取締部の伊藤祥夫氏より、東京クリニックのリタリン処方箋について、脳波検査によるナルコレプシーの診断データ等の確認を取ってから調剤をするようにという口頭指示を受けています。また、11月15日に新宿区保健所衛生課環境衛生係入澤直樹氏より、東京クリニックによる処方箋についてナルコレプシーの正式な診断が確認できなければ、薬剤師の判断に従って、調剤を断っても良いという指示を受けております」

 龍生堂は東京クリニックがナルコレプシーを正確に診断できないと判断したわけだ。

 東京クリニックは今後も医院として活動を続ける方針だ。しかし、警視庁の捜査が入ったことで、診察の実態は改善されるだろうと関係者は推測する。

「リタリンが患者さんに処方されなくなる可能性はありますね。患者さんにナルコレプシーと安易に診断することもなくなるでしょう。しばらくは診療をめぐって混乱がつづくかもしれません」

第三者委員会が設置されるまでは医師は自由にリタリンを処方可能

 東京クリニックに捜査のメスが入ったことに対してほとんどの精神科医は「当然」「遅すぎるくらいだ」と心から感じているだろう。マスコミ報道に接した人のほとんどは「悪徳医院が摘発された」くらいにしか思っていないだろう。

しかし、リタリンの過剰規制に反対する運動を続けているうつ病患者の1人は弁解の余地もあるという。

 「リタリンについて公的機関で議論された唯一の場である厚生労働省の薬事・食品衛生審議会医薬品第一部会(今年10月17日に開催)で決定したことは、リタリンの製造販売元・ノバルティスファーマが第三者委員会を設け、遅くとも来年1月1日までに、同委員会が慎重に協議した上で、リタリンを処方できる医師・医療機関・薬局を認定してリスト化することです」

 「私が厚労省やメーカーに問い合わせましたら、両者とも、『第三者委員会が設置されるまでは、ナルコレプシー以外のうつ病治療が目的であっても、保険は効かないものの、医師の自由裁量によってリタリンを処方できる』と回答しました。ポイントは2つあります。第一に現状の法制度では、医師の処方箋があれば適用外の病名でも、指定された薬は保険外で使用できます。現段階でナルコレプシーにしかリタリンが処方できないというのは大きな誤りです。東京クリニックはうつ病患者に対してナルコレプシーとの診断名を下さなくても、保険は効かないと患者に説明した上で、堂々とうつ病治療の目的でリタリンを処方すればよかったんです」

 「第二に、薬剤師は診断について知る立場にはありません。当然、ナルコレプシーの正式な診断の確認はできません。ある医院はナルコレプシーを診断できないと薬局が勝手に判断してはいけないのですよ。ナルコレプシーを正確に診断できる医師・医院を決定するのは、第三者委員会です。同機関が設置されていない段階では、東京クリニックには診断の能力なしと判断する権限は薬局にはありません」

 そして、関係機関に「ルールを遵守すべき」と主張する。

 「国が決めたことなのですから、関係機関はルールを守りましょうよ。第三者委員会の設置前はナルコレプシー以外でも医師のリタリン処方は問題なし。薬局による調剤拒否はルール違反。保健所や関東信越厚生局麻薬取締部が薬局に出した指導は明らかなフライングで、指導には行政的・法的な根拠がまったくない。皆がリタリンをさっさと追放しようと躍起になっていますが、先走るなといいたい。リタリンのXデーを第三者委員会の設置日に決めたんだから、リタリン規制をそれ以前にしてはいけない」
 
 現段階では医師であれば誰もが患者にリタリンを処方できる。禁止する根拠は何もない。厚労省も製薬会社も医師による自由裁量での処方は問題なしという公式見解なのだから、これまでリタリンを処方されてきたのに突然、処方を中止された患者はメーカーや厚労省の見解を確認し、医師にそれを伝え、説得するといいだろう。

「リタリンの使用継続を」=患者ら厚労省に要望

乱用問題で使用の制限が決まった向精神薬「リタリン」について、注意欠陥・多動性障害(ADHD)などの患者会が22日、厚生労働省を訪れ、リタリン治療の継続や、同様の効能を持つ薬剤の早期承認を要望した。

http://www.jiji.com/jc/zc?k=200711/2007112201095

 リタリンは依存性があるため若者を中心に乱用が問題となり、うつ病の効能が取り消され、麻薬並みに流通を管理することが決定。効能は睡眠障害の一種のナルコレプシーだけとなる。ADHD治療薬としても適応外で使われているが、使用が困難になることが予想される。
 会見した患者会代表の黒岩秀行さんは「ほとんどの患者は戸惑っている」と話し、ADHDの効能追加や、効能外でも継続して使用できるよう求めた。

リタリン回収、ノバルティスは関与を否定

難治性・遷延性うつ病や睡眠障害のナルコレプシー、ADHD(注意欠陥・多動性障害)の治療薬として用いられてきた向精神薬「リタリン」が、院外処方を行う街の薬局から続々と回収されている実態は今月12日の記事「リタリンが薬局から消え始めた」で、報じたとおりだ。

http://www.ohmynews.co.jp/news/20071114/17318

 再三、質問状を送っても何ら音沙汰がなかったリタリンの製造販売元・ノバルティスファーマから、この12日に記事が掲載されるや、事情説明のメールが送られてきた。

 リタリンが処方箋を扱える調剤薬局から次々と回収されている現状について同社は次のように説明する。

 「弊社がリタリンを回収しているという事実はなく、現在行っている対応は、医療機関・薬局の任意のご判断に基づき、返品をご希望された場合に受領しているものです。通常、回収とは製品の健康被害への危険性などを考慮してなされるもので、実際に回収する際には都道府県を通じて厚生労働省に届出なければならず、また、その回収の行為は公表されます。したがいまして、リタリンに関して厚生労働省への届出も含めて弊社から回収をしているということは一切ございません。現在は、適応症として認められているナルコレプシーの患者さんに対しまして安定供給に努めております」


リタリンの錠剤

 一方、薬局はリタリンを回収する理由は製薬会社の通達があるからだ、と述べる。

 都内の調剤薬局チェーン・龍生堂の担当者はリタリンを回収して、医師の処方箋があっても患者に同薬を調剤しない理由をこう説明する。

 「(ノバルティスファーマが10月26日に追加した)リタリンの添付文書には 『ナルコレプシーの診断・治療に精通し薬物依存を含む本剤のリスク等についても十分管理できる医師・医療機関のもとでのみ行うとともに、それら薬局においては調剤前に当該医師・医療機関を確認した上で調剤を行うこと』 との警告があるからです」

 現段階では、ナルコレプシーに精通する医師・医療機関がどこなのか、メーカーも厚生労働省も提示していない。したがって、薬局は独自には判断できず、リタリンは処方できないという。

 メーカーの文書がリタリンの回収を招いていることは明らかだろう。

 このメーカーからの通知に対し、日本の精神医療を長年、密着取材する一方で、欧米先進国の精神医療行政についても精通し、業界紙を中心に精力的な執筆活動を続ける医療ジャーナリストの1人は、匿名を条件に、以下のように語った(匿名の理由は、「リタリンを擁護しているように誤解されると、仕事上マイナスになるから」という)。

 「リタリンが睡眠障害のナルコレプシーに対してのみ処方できるようになるのは遅くとも来年1月1日までと決まっています。それまではうつ病やADHD(注意欠陥・多動性障害)の治療に医師の自由裁量でリタリンは処方できます、同薬の適応から外されたため保険は効きませんけれども。これは厚生労働省もメーカーも認めていることです。薬局がリタリンの調剤を独断で拒否するのは越権行為ですよ」

 区内のほとんど調剤薬局からリタリンが回収されたという新宿区では、オンブズマン議員として行政を厳しく監視・チェックしている無所属の区議がこう語る(区議の匿名理由も上記ジャーナリストと同じ)。

 「新宿区保健所が、メーカーの添付文書を根拠に、リタリンを回収するように区内薬局に指導しているようです。メーカーからの通達に保健所が過剰反応しているのが実態です」

 リタリンの流通を適正化するうえで、薬局や医師の間で混乱が生じないように、遅くとも2008年1月1日までにメーカーが第三者機関をつくって、慎重な検討を重ねた上でリタリンを処方できる薬局・医師・医療機関をリスト化し限定することが10月17日の厚労省の部会で決定している。

 しかし、第三者機関の設置前に、メーカーはリタリンを処方できる医師・医療機関を「ナルコレプシーの診断・治療に精通し薬物依存を含む本剤のリスク等についても十分管理できる」ところに限った。どの医院がナルコレプシーに精通しているのか何の情報も与えられないまま、薬局は処方箋の有効性について独自に判断しなければならない。しかし、実態はメーカーの通達や保健所の指導があるために、薬局がリタリンの処方を自主規制しているのが現状だ。

 「適応症として認められているナルコレプシーの患者さんに対しまして安定供給に努めている」

 メーカーはそう弁解するが、「現状を分かっていない」とナルコレプシーを患う都内の患者は指摘する。

 「ナルコレプシーを正確に診断できる設備を持つ医院は都内でも数カ所に限られています。そのため、月に2度、通院するのには地理上、不便であったり、患者数を多く抱えているため待ち時間が長かったり、予約がなかなかとれなかったりと何かと不便です。だから、専門家医に診断書を書いてもらい、地元や勤務先近くの医院でリタリンを処方してもらっている患者は少なくありません。私もその1人です。しかし、一般の精神科医が書いた処方箋ではリタリンの調剤を受け付けない薬局が増え、とても困惑しています。適切な施設でナルコレプシーだと診断された患者に対しては、どの医院の処方箋であろうともリタリンが薬局で調剤されるようにすべきではないでしょうか? ナルコレプシーを正確に診断できる設備を持つ医院・医師にしかリタリンを処方できる権限が与えられないとすれば、患者には相当な負担・不利益になります。通院するのにこれまで以上の労力がかかるのは目に見えています」

 都内の薬局を統括する東京都薬剤師会の薬事保険課長である渋谷弘治氏は

 「効能・効果上リタリンが必要な方にまでリタリンが供給されないことは問題だと認識しています」

 と指摘する。

 リタリンをめぐっては、メーカーや保健所、厚労省は一貫性のない対応に終始している。第一に優先されるべき患者についてまったく考慮していないことは明らかだ。一体このまま患者を無視してつくられるリタリン規制策は、どれだけいびつなものになるであろうか。想像するだけで恐ろしい。

タミフル 睡眠障害との関係否定

厚労省部会が中間報告

http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20071122-OYT8T00069.htm

 インフルエンザ治療薬タミフル服用者の異常行動を調べている厚生労働省の作業部会は21日、服用と睡眠障害との関係について「現時点では因果関係は認められない」との中間報告をまとめた。

 作業部会は、睡眠障害以外も検証する予定で、同省は12月中旬にも、服用と異常行動との因果関係について結論を下す。

 この日は、一部の異常行動が睡眠障害の症状と似ていることから、輸入販売元の中外製薬が服用と睡眠障害の因果関係の有無について調べた試験を検証した。試験は20~22歳の健康な男性13人にタミフルを投与し、脳波状態、睡眠時間、体調の悪化などを調査。解析を終えた11人分について調べたが、因果関係は認められなかったという。

 また、厚労省は同日、異常行動を起こした患者が9月末時点で、前回集計(5月末)より71人多い282人に上ったと報告した。2001年2月の販売開始以降、副作用が疑われる症例は1432人で、うち異常行動による死亡は8人(前回比増減0)。突然死は13人と前回より1人増えたが、「過去の報告分を整理し直した結果」としている。
(2007年11月22日 読売新聞)

2007年12月04日

平均睡眠時間、前週から9分間増の6時間30分と睡眠時間を確保できている人が増加

 ヒューマン・データ・ラボラトリでは、マイライフ手帳会員(会員数3594名:11月13日現在)の2007年10月28日~11月3日の運動レベルの登録データ(「重い(激しい運動や強い作業)」「中程度(1時間程度の運動や立ち作業)」「軽い(通勤・通学で歩く程度)」「とても軽い(ほとんど動かなかった)」の4段階)、平均余暇時間、平均睡眠時間を算出した。この結果、平均睡眠時間では、前週(10月21日~27日)から、9分間増加し6時間30分となった。

http://www.mylifenote.net/008/9630.html

 2007年10月28日~11月3日の「運動レベル」は、「とても軽い」が15.1%、「軽い」が42.0%、「中程度」が29.2%、「重い」が10.1%となった(図1)。「とても軽い」が3.1ポイントも減少した。運動不足の解消のため少しでも体を動かそうとする生活者の姿がうかがえる。

 「平均余暇時間」は、前週から1分間減少し、4時間4分となった(図2)。この3週間はほぼ同水準で推移している。

 「平均睡眠時間」は、前週から9分間増加し、6時間30分となった(図3)。睡眠不足は、眠れないなどの睡眠障害などではなく、日々の生活が忙しく睡眠時間が確保できないという人も少なくないと思われる。この週は、余暇時間も4時間台を維持していることから、睡眠時間をしっかり確保できている人が増えたことが睡眠時間の上昇につながったものとみられる。

◆2007年10月28日~11月3日の運動レベル
 重い    10.1%
 中程度   29.2%
 軽い    42.0%
 とても軽い 15.1%
◆2007年10月28日~11月3日の平均余暇時間
 4時間4分
◆2007年10月28日~11月3日の平均睡眠時間
 6時間30分
(ヒューマン・データ・ラボラトリ調べ)

リタリンが薬局から消え始めた

 難治性・遷延性うつ病や睡眠障害のナルコレプシー、ADHD(注意欠陥・多動性障害)の治療薬として用いられてきた向精神薬「リタリン」が、院外処方を行う街の薬局から姿を消している。メディアで連日、大々的に報道された同薬が、秘かに回収されているのだ。

http://www.ohmynews.co.jp/news/20071111/17215

 患者の1人は語る。

 「私はADHDを患っているので、保険外適用の自由診療でリタリンを処方してもらっています。しかし、処方箋が出たはいいが、これまでリタリンを処方してくれた薬局が突如、取り扱いを中止しました」

 「『リタリンの在庫はもうない』というので、『では、取り寄せてくれないか』といったのですが、『ウチではもう扱わない』の一点張り。リタリンの処方を拒否する調剤薬局は少なくなく、6件歩いた末に、処方してくれる薬局がやっと見つかりました」

 リタリンの製造販売元のノバルティスファーマは、遅くとも来年1月1日までにナルコレプシーを正確に診断できる医療設備・施設の整った医院・医師を精査したリストをつくり、リタリンを処方できる医療機関・薬局を登録制にして流通を厳しく管理する予定だった。

 しかし、私が緊急に訪問と電話で新宿駅周辺にある10件ほどの調剤薬局に聞いて回ったところ(11月7日)、そのすべてでリタリンが回収され、首都圏で続々と薬局からリタリンが回収されている実態が判明した。

 回収現場を目撃した女性はいう。

 「医薬品メーカーの医薬情報担当者とおぼしきスーツ姿の男性が薬局に入って来て、『例のアレ、回収に来ました~』といいました。薬局の店員は奥から白い錠剤の入った小瓶をカウンターの上に並べて、男性は1つずつ数えて、何やら書類に書き込んでいました。瓶にはリタリンの文字が書かれていました。そして、男性はそれをカバンにしまい、持ち去りました」

 リタリンの処方が今後も認められる睡眠障害のナルコレプシー患者も困惑を隠さない。

 「私もこれまで使っていた薬局がリタリンの取り扱いを中止し、薬局探しに苦労しました。誰が何の目的で回収しているのか分かりませんが、私のように国や製薬会社も治療にリタリンが必要だと認められた患者にまで迷惑がかかるなんて、患者の人権をまったく考えていませんね」

 いったい、これはどういうことなのか。実をいうと、11月に入ってノバルティスファーマはリタリンの添付文書に重要な記載を追加している。そこでは、リタリンを処方する条件を次のように定めた。

 「本剤の投与は、ナルコレプシーの診断、治療に精通し、薬物依存を含む本剤のリスク等についても十分に管理できる医師・医療機関・管理薬剤師のいる薬局のもとでのみ行うとともに、それら薬局においては、調剤前に当該医師・医療機関を確認した上で調剤を行うこと」

 「これは製薬会社によるフライングではないか」と医療問題に詳しい弁護士は指摘する。

 「リタリンについて公的機関で議論されたのは、今年10月17日に開かれた厚生労働省の薬事・食品衛生審議会医薬品第一部会だけです。そこで決定したことはメーカーが第3者委員会を設け、来年1月1日までに同委員会が慎重に協議した上で、リタリンを処方できる医師・医療機関・薬局を認定してリスト化することです」

 「しかし、メーカーが出した今回の通知は、第3者機関の決定なしにリタリンを処方できるかどうかは薬局が決めるというものです。薬局の自主判断に委ねるかのように書かれていますが、実際にやられているのは、半ば強制的なリタリンの回収作業です。拙速な回収は厚労省の担当部会の決定すら逸脱しており、患者を無視した暴走といえます」(同弁護士)

 ノバルティスファーマがリタリンの適応からうつ病を削除すると唐突に発表したのは9月半ばのこと。同薬の実質的な禁止が決定したのは10月17日だ。そして、11月に入って、メーカーの独断によって同薬を薬局から回収する作業が始まった。

 「患者が反対の声をあげる暇もなかった」

 リタリン禁止措置に反対する署名を集めている患者の1人は、拙速すぎるメーカーの対応に困惑を隠さない。

 「困っている患者は少なくありませんよ」

 都内の精神科医はこうぼやく。患者の存在を一切無視して、慌ただしく1つの治療薬を抹殺するメーカーには社会的責任という概念が欠けているといえよう。

2007年12月05日

IT企業がメンタルヘルスに「魔法の牛乳」導入

インターネットマーケティング戦略を提供する株式会社「メンバーズ」(東京・虎ノ門)で、一風変わったメンタルヘルスケアが行われている。社内になんとミルクバーを設置、社員に牛乳を無償提供しているというのだ。そしてこの牛乳、北欧生まれの特別な牛乳というのだが…。

http://sankei.jp.msn.com/life/body/071108/bdy0711081856003-n1.htm

 メンバーズが社員に振舞っているのは「ナイトミルク」という特別な生乳。乳牛がリラックスする夜間に搾乳したもので、血圧や脈拍を落ち着かせる睡眠ホルモン「メラトニン」が昼搾乳の牛乳の3~4倍も含まれている。快眠効果は抜群で、まずは白夜で睡眠障害に悩む人の多い北欧・フィンランドで普及。たんぱく質やカルシウムなど生乳の栄養面での魅力も後押して、日本でも愛好家が増えている。

 この「魔法の牛乳」に着目したのが、IT企業「メンバーズ」。社内に「ナイトミルクbar(バー)」を設置し、ナイトミルクを社員へ無償提供することで社員のより良質で快適な睡眠をサポート。さらにコンピューター画面に長時間向かうことで目の疲れや肩こり、倦怠感、憂鬱になるなどの心身の不調が起こる「VDT(ビジュアル・ディスプレイ・ターミナル)症候群」の予防も図る、としている。

 メンバーズは今月5日、社内3フロアそれぞれにナイトミルクバーを設営、一部を牛柄の冷蔵庫やテーブル、椅子にするなどリラクゼーション効果も徹底した。用意した180ミリリットル入りのナイトミルク100本はわずか1日で消費され、同社経営企画室には「再入荷はいつごろ」といった問い合わせが殺到しているという。

ADHD患者を切り捨てる厚生労働省

難治性・遷延性うつ病の治療薬として用いられてきた向精神薬「リタリン」について、厚生労働省が26日、適応症からうつ病を削除することを正式に承認したことにより、波紋が広がっている。

http://www.news.janjan.jp/living/0711/0711045103/1.php

stock.xchngより
 今後リタリンは、10代から20代前半の若者を中心に1,000~3,000人に1人の頻度で発症し、日中に過度の睡魔に襲われる睡眠障害・ナルコレプシーのみに使われることになる。製造販売元のノバルティスファーマ社は2008年初頭を目途にナルコレプシーを正確に診断できる医療設備・施設の整った医院・医師を精査した上でリスト化して、リタリンを処方できる医療機関・薬局を登録制にして流通を厳しく管理する方針だ。

 だがこれによって煽りを食っているのは、ADHD(注意欠陥/多動性障害)患者たちだ。ADHDの症状としては、時間が守れない、物の整理や情報の管理ができない、大切なことを忘れる、見通しをつけるのが苦手で、衝動的に行動してしまう、注意力を持続することができない等、日常生活をきちんとこなす能力に欠陥が現れる。近年、マスコミでもその存在が取り上げられるようになってきた。

 自覚症状を持ったADHD患者は専門医に通い、治療に専念する。ADHD治療に用いられる主要な薬がリタリンだ。都内の専門医は次のように語る。

 「リタリンの適応症にADHDは入っていないため、100%患者が自己負担の保険外診療でリタリンを処方さています。しかし、このまま行きますと、来年の1月以降からは治療にリタリンを処方できなくなります。患者にとっては死活問題です。同薬を服用することによって、社会生活を普通に営めるようになった人は路頭に迷ってしまいます。治ったのに再び病気に戻れというような行為です。患者の基本的人権を著しく侵害する暴挙です」

 リタリンの問題を追う医療ジャーナリストは次のようにコメントする。

 「リタリンは欧米ではADHDの治療薬として長年、使用されています。認めていないのは日本ぐらいで、精神医療の後進国ぶりを露呈しています。厚労省も製薬会社もリタリンの恩恵を被っている患者の存在は100%無視しています。規制先にありきで患者が声を上げても全く聞こうとしません。患者の人権や健康を一顧だにせず、一部官僚とメーカーのトップが独断で決めたことをひたすら押し進めるのは、まるで独裁国家のようなやり方です」
(及川健二)

正しい認識を持ってほしいリタリン

薬そのものではなく、いい加減な処方こそが悪

浅井 遥(2007-11-05 07:00)

http://www.ohmynews.co.jp/news/20071102/16848

 製薬会社がリタリンの効能から「難治性うつ病」「注意他動欠陥障害(ADHD)」を削除した。そして、厚生労働省で審議され、リタリンの処方対象は「ナルコレプシー(突然の眠気に襲われる睡眠障害)」だけとなった。

 その理由として挙げられるのが、

 「リタリンの違法処方、マスメディアの偏見報道、乱用者による事件事故や死亡」

 「リタリン=依存性が高い覚醒剤、との悪名が広まり乱用者や違法売買が目に付くようになった以上、流通を厳しくしなければならない」

と厚生労働省と製薬会社は語った。

 実際、インターネットで、「リタ売ります」と言う書き込みを、何度も見かけたことがある。

 軽々しくリタリンの大量処方をしていた、東京クリニックは問題になった。乱用者が、1日に20~40錠服用していた話も聞く。治療の為でなく、健常者が遊び半分で使用し「合法覚せい剤」と影で呼ばれている事も知っていた。

 これだけを見れば、そしてマスメディアが大きく取り上げれば、「リタリン=悪」 と言う図式で、認識されても仕方が無い。だが、そうなれば本当に、リタリンが必要な患者の意思はどうなる?

 主治医からきちんと診断を受け、用法用量を守り「生きる為」に服用している患者はどうなるのだ?

 成人ADHDの患者への代用薬は、今のところ無い。そして、難治性うつ病の患者への代用薬も無い。製薬会社は「今は新薬も出ておりますし、カウンセリングも併せて、今後の治療を行っていってください」と言っていたがそんなものは無い。

 製薬会社が言っていた「新薬」というのは、SSRI、SNRIである。だが、この薬はうつ病だけに対する対応であり、即効性がなく、薬価も高い。挙句に、SSRIの中で有名なパキシルは、リタリンより恐ろしい副作用が報告されている。

 それはパキシルによって、自殺者が出ているという事だ。そういった実態を把握しないで、患者にSSRIを勧めるというのは、本来の死の危険性を何も理解していない事になる。

 パキシルは、その服用により自殺を試みる行動が増える傾向があることが確認されている。2006年5月、米食品医薬品局(FDA)は、医師に対して、服用者の慎重な観察を求める警告を発表した。 このため同年6月、日本の厚生労働省も、パキシルの添付文書に、

 「若年の成人で自殺行動のリスクが高くなる可能性が報告されており、投与する場合は注意深く観察すること」

との記載を加えるよう指導を行なった。パキシルを服用することで、自殺する危険性が高まる理由は分かっていない。

 そして、副作用が少ないと言われるSSRIだが、日本で行ったうつ病患者、パニック障害患者、強迫性障害患者を対象にした臨床試験において、全867例中516例、パーセンテージにして59.5パーセント(グラクソ・スミスクライン社発表)と、5人に3人は何らかの副作用が発現している。副作用の大きさを物語る治験結果といえる。

 SSRI を「ハッピードラッグ」として、飲む人もいるが大きな誤りである。安易な服用は、脳本来の機能を混乱させ、取り返しの付かない事態となることが有り得る。

 吐き気、頭痛、眠気、そして主に胃や肝臓などの消化器へのダメージである。実際にSSRIで服用後気分が悪くなったり、体質に合わず吐き気や胃の不快感を訴えて中断する患者は多い。

 これに対し、リタリンは、医師の診断通りに服用していれば、何ら問題無い。「医者に出された所為で、依存症になった」と言う患者がいた。それは、ただ自己管理が出来ていない馬鹿な乱用者の言い訳だ。

 「自分の子供がリタリンの所為で死んだ」と言う患者の家族がいた。それは、ただ、その死亡した患者の使用方法が、間違っていただけだろう。リタリンに責任転嫁する前に、今までどんな服用の仕方を見直すべきだ。

 「あそこの医者は、きちんと診察をせずリタリンを大量に出した」といわれる東京クリニックや、京成江戸川クリニックのような病院は、処分されて当然である。きちんと診断して、必要な量だけ処方する医者は、こんな“糞病院”よりも、たくさんある。

 一部を誇大報道し、リタリンを必要な患者から取り上げる事の方が問題であり、酷な事である。

大日本住友製薬、米ニューロクライン社と睡眠導入剤のライセンス契約締結

大日本住友製薬は、ニューロクライン・バイオサイエンス社(以下、ニューロクライン社)と、睡眠導入剤「indiplon(一般名)」についてライセンス契約を締結し、日本での独占的開発・販売権を取得した。今回の契約に基づき、同社はニューロクライン社に契約一時金と、開発の進捗に応じたマイルストーンを支払うとともに、売上金額に応じたロイヤルティを支払うとのこと。

http://www.mylifenote.net/004/post_2961.html

 「indiplon」は、ニューロクライン社が全世界での独占的開発・販売権を取得し、開発を進めてきた睡眠導入剤であり、現在、米国で不眠症の適応で承認申請中だという。

 国内の睡眠障害の潜在患者数は約2400万人で、ストレス社会を背景に今後も増加すると推定されている。なかでも入眠障害を訴える人が多く、安全で使いやすい睡眠導入剤が求められている。

 同剤は、GABA-A受容体に選択的に作用する非ベンゾジアゼピン系睡眠導入剤。入眠障害に効果を示し、既存の超短時間型睡眠導入剤に比べさらに半減期が短いこと、受容体選択性が高いことから、持ち越し効果、記憶障害、筋弛緩作用などの軽減によって、既存薬に比べ安全で使いやすい睡眠導入剤になることが期待されているという。

 同社では、精神神経領域で充実した製品ラインアップを有しているため、同剤の投入によって、同領域を一層強化したい考え。今後、速やかに同剤の臨床試験に着手し、早期の上市を目指すことで、睡眠障害の治療と患者のQOL(生活の質)の向上に貢献していくとしている。

大日本住友製薬=http://www.ds-pharma.co.jp/
ニューロクライン・バイオサイエンス社=http://www.neurocrine.com/

大日本住友製薬、米社と睡眠導入剤のライセンス契約を締結(大日本住友製薬)

大日本住友製薬と米ニューロクライン・バイオサイエンス社は2日、睡眠導入剤「indiplon」に関するライセンス契約を結んだと発表した。大日本住友製薬は、日本における独占的な開発・販売権を取得。また、契約に基づきニューロクライン社に契約一時金や売り上げに応じたロイヤルティなどを支払う。
 「indiplon」は、ニューロクライン社が全世界での独占的開発・販売権を保有し、開発を進めてきた睡眠導入剤。現在、米国において不眠症の適応で承認申請中。既存薬に比べて、安全で使いやすい睡眠導入剤になることが期待されている。
 国内の睡眠障害の潜在患者数は約2,400万人。なかでも入眠障害を訴える人が多くなっている。こうした状況のもと、大日本住友製薬は、今回の契約により精神神経領域での製品ラインアップを拡充したいとしている。

http://www.ipnext.jp/news/index.php?id=2120

「眠れない夜」には「ナイトミルク bar」

マーケティングソリューション会社のメンバーズは2007年11月6日、 社員を睡眠障害から守るべく、 「ナイトミルク」を提供する福利厚生制度「ナイトミルク bar」を導入する、 と発表した。

http://japan.internet.com/busnews/20071107/4.html

本格導入に先立ち、11月6日から試験的に導入を開始する。

ナイトミルクは夜間に搾乳された牛乳のこと。 牛乳には、脈拍や体温、 血圧を低下させて睡眠を促すホルモンである「メラトニン」が含まれているが、 夜間搾乳の牛乳にはこのメラトニンが、昼間に搾乳した牛乳の3~4倍含まれている。

ナイトミルクは、 夏は白夜になり眠りにくくなるフィンランドで開発された、とのこと。

同社では社内にナイトミルク bar を設置、 社員は自由に飲用できる。 退社時に飲めば、帰宅後に良質な睡眠が期待できる。

世界的に見ても、 また日本国内においても、 睡眠障害に悩む人々は増加傾向にあるらしい。

不眠の原因には「仕事のストレス・不安」などがある。 さらに最近はコンピュータの普及とともに企業の IT 化が進み、 コンピュータの画面に向かって行う長時間の作業が多くなっており、 これが原因で、 目の疲れや肩こり、倦怠感、抑うつ症状などが引き起こされる VDT(Visual Display Terminal)症候群も急増しているそうだ。

2007年12月06日

パラマウントベッド、「眠りスキャン」(仮称)を開発

 パラマウントベッド株式会社は、睡眠判定システム「眠りスキャン」(仮称)を11月14日から3日間、東京ビッグサイトにて開催される展示会「ホスペックスジャパン2007」に出展する予定である。

http://jp.ibtimes.com/article/biznews/071102/13605.html

 パラマントベッドによると、「眠りスキャン」は、呼吸や心拍、体動により生ずる微弱な振動をセンサーが捉え、非侵襲・無拘束・非装着で就寝状態の測定が可能だという。
 今まで、脳波、眼球運動、筋電図を元に、睡眠状態を測定していたシステムは、頭部や顔面に電極の装着し、また呼吸の状態を感知するシステムには、センサーを鼻と口に装着するものが多かった。身体への装着を気にせず、睡眠状態を確認したい人の導入が期待できる。

 パラマントベッドは、2008年の製品化を目指し、開発を進めているという。 老人介護に睡眠障害の問題をかかえている家庭は多い。高齢者の睡眠状態を確認し、睡眠や生活の改善スケジュールなどを立てたい家庭での活用が見込まれる。

大日本住友製薬、米社から睡眠導入剤の日本での独占的開発・販売権を取得

睡眠導入剤に関するライセンス契約締結のお知らせ

http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=174237&lindID=4

 当社は、この度、ニューロクライン・バイオサイエンス社(本社:カリフォルニア州サンディエゴ、President, Chief Executive Officer:Gary A. Lyons;以下ニューロクライン社)と、睡眠導入剤「indiplon(一般名)」についてライセンス契約を締結し、日本における独占的開発・販売権を取得することになりましたのでお知らせします。
 今回の契約に基づき、当社はニューロクライン社に契約一時金と、開発の進捗に応じたマイルストーンを支払うとともに、売上金額に応じたロイヤルティを支払います。

 「indiplon」は、ニューロクライン社が全世界での独占的開発・販売権を取得し開発を進めてきた睡眠導入剤であり、現在、米国において不眠症の適応で承認申請中です。

 国内の睡眠障害の潜在患者数は約2,400万人で、ストレス社会を背景に今後も増加すると推定されています。なかでも入眠障害を訴える方が多く、安全で使いやすい睡眠導入剤が求められています。

 本剤は、GABA-A受容体に選択的に作用する非ベンゾジアゼピン系睡眠導入剤です。入眠障害に効果を示し、既存の超短時間型睡眠導入剤に比べさらに半減期が短いこと、受容体選択性が高いことから、持ち越し効果、記憶障害、筋弛緩作用などの軽減により、既存薬よりも安全で使いやすい睡眠導入剤になることが期待されています。

 当社は、精神神経領域で充実した製品ラインナップを有しており、本剤の投入によって、同領域を一層強化したいと考えています。今後、速やかに本剤の臨床試験に着手し、早期上市を目指すことにより、睡眠障害の治療と患者さんのQOL(生活の質)の向上に貢献してまいります。

以上


(ご参考)ニューロクライン社の会社概要
 社 名:Neurocrine Biosciences, Inc.
 設 立:1992年
 所在地:12790 El Camino Real, San Diego, CA 92130, USA
 代表者:Gary A. Lyons, President, Chief Executive Officer
 事業内容:中枢および内分泌領域に特化した医薬品の研究開発
 従業員数:260人
 ホームページアドレス:http://www.neurocrine.com/home_int.html

睡眠障害国際分類第1版の分類

睡眠障害国際分類第1版(ICSD-1)診断とコードの手引きによる睡眠障害の分類です。括弧内は対応するICD-9-CMのコードです。ICSD-1の英語原著はAmerican Board of Sleep Medicineのホームページからダウンロードすることが可能です。(ABSMのサイト)

http://kaminsho.com/topic/index4.html


1 睡眠異常 dissomnias

A. 内在因性睡眠障害 intrinsic sleep disorders
精神生理性不眠症 psychophysiological insomnia (307.42-0)
睡眠状態誤認 sleep state misperception (307.49-1)
特発性不眠症 idiopathic insomnia (780.52-7)
ナルコレプシー narcolepsy (347)
反復性過眠症 recurrent hypersomnia (780.54-2)
特発性過眠症 idiopathic hypersomnia (780.54-7)
外傷後過眠症 posttraumatic hypersomnia (780.54-8)
閉塞性睡眠時無呼吸症候群 obstructive sleep apnea syndrome (780.53-0)
中枢性睡眠時無呼吸症候群 central sleep apnea syndrome (780.51-0)
中枢性肺胞低換気症候群 central alveolar hypoventilation syndrome (780.51-1)
周期性四肢運動障害 periodic limb movement disorder (780.52-4)
むづむづ脚症候群 restless legs syndrome (780.52-5)
特定不能の内在因性睡眠障害 intrinsic sleep disorder, NOS (780.52-9)
B. 外在因性睡眠障害 extrinsic sleep disorders
不適切な睡眠衛生 inadequate sleep hygiene (307.41-1)
環境因性睡眠障害 environmental sleep disorder (780.52-6)
高地不眠症 altitude insomnia (289)
適応性睡眠障害 adjustment sleep disorders (307.41-0)
睡眠不足症候群 insufficient sleep syndrome (307.49-4)
しつけ不足睡眠障害 limit-setting sleep disorder (307.42-4)
入眠時関連障害 sleep-onset association disorder (307.42-5)
食物アレルギー性不眠 food allergy insomnia (780.52-2)
夜間摂食(飲水)症候群 nocturnal eating (drinking) syndrome (780.52-8)
睡眠薬依存性睡眠障害 hypnotic-dependence sleep disorder (780.52-0)
刺激薬依存性睡眠障害 central nervous system stimulant dependent sleep disorder (780.52-1)
アルコール依存性睡眠障害 alcohol dependent sleep disorder (780.52-3)
毒物起因性睡眠障害 toxin-induced sleep disorder (780.54-6)
特定不能の外在因性睡眠障害 extrinsic sleep disorder, NOS (780.52-9)
C. 概日リズム睡眠障害 circadian rhythm sleep disorders
時間帯域変化(ジェット時差)症候群 time zone change (jet lag) syndrome (307.45-0)
交代勤務睡眠障害 shift work sleep disorder (307.45-1)
不規則型睡眠・覚醒パターン irregular sleep-wake pattern (307.45-3)
睡眠相後退症候群 delayed sleep phase syndrome (780.55-0)
睡眠相前進症候群 advanced sleep phase syndrome (780.55-1)
非24時間睡眠覚醒症候群 non-24-hour sleep-wake syndrome (780.55-2)
特定不能の概日リズム睡眠障害 circadioan rhythm sleep disorder, NOS (780.55-9)

2 睡眠時随伴症 parasomnias

A. 覚醒障害 arousal disorders
錯乱性覚醒 confusional arousal (307.46-2)
睡眠時遊行症 sleep walking (370.46-0)
夜驚症(睡眠時驚愕症) sleep terrors (370.46-1)
B. 睡眠覚醒移行障害 sleep-wake transition disorders
律動性運動障害 rhythmic movement disorder (307.3)
睡眠時ひきつけ(びくつき) sleep starts (307.47-2)
寝言 sleep talkng (307.47-3)
夜間下肢こむらがえり nocturnal leg cramps (729.82)
C. 通常レム睡眠に関連する睡眠時随伴症 parasomnias usually associated with REM sleep
悪夢 nightmares (307.47-0)
睡眠麻痺 sleep paralysis (780.56-2)
睡眠関連陰茎勃起障害 impaired sleep-related penike elections (780.56-3)
睡眠関連疼痛性勃起 sleep-related painful erections (780.56-4)
レム睡眠関連洞停止 REM sleep-related sinus arrest (780.56-8)
レム睡眠行動障害 REM sleep behavior disorder (780.59-0)
D. その他の睡眠時随伴症 other parasomnias
睡眠時歯ぎしり sleep bruxism (306.8)
睡眠時遺尿症 sleep enuresis (780.56-0)
睡眠関連異常嚥下症候群 sleep-related abnormal swallowing syndrome (780.56-6)
夜間発作性ジストニア nocturnal paroxysmal dystonia (780.59-1)
説明不能の夜間突然死症候群 sudden unexplained nocturnal death syndrome (780.59-3)
原発性いびき primary snoring (780.53-1)
乳児睡眠時無呼吸症 infant sleep apnea (770.80)
先天性中枢性低換気症候群 congenital central hypoventilation syndrome (770.81)
乳児突然死症候群 sudden infant death syndrome (798.0)
良性新生児睡眠時ミオクローヌス benign neonatal sleep myoclonus (780.59-5)
特定不能の他の睡眠時随伴症 other parasomnia, NOS (780.59-9)

3 内科/精神科的睡眠障害 sleep disorders associated with medical/psychiatric disorders

A. 精神障害に伴う睡眠障害 sleep disorders associated with mental disorders
精神病 psychosis (292-299)
気分障害 mood disorders (296-301)
不安性障害 anxiety disorders (300)
恐慌性障害 panic disorder (300)
アルコール症 alcoholism (303)
B. 神経疾患に伴う睡眠障害 sleep disorders associated with neurological disorders
脳変性疾患 cerebral degenerative disorders (330-337)
痴呆 dementia (331)
パーキンソン症候群 parkinsonism (332-333)
致死性家族性不眠症 fatal familial insomnia (337.9)
睡眠関連てんかん sleep-related epilepsy (345)
睡眠時てんかん性発作波重積 electrical status epilepticus of sleep (345.8)
睡眠関連頭痛 sleep-related headaches (345)
C. その他の内科的疾患に伴うもの sleep disorders associated with other medical disorders
嗜眠病 sleeping sickness (086)
夜間心虚血 nocturnal cardiac ischemia (411-414)
慢性閉塞性肺疾患 chronic obstructive pulmonary disease (490-494)
睡眠関連喘息 sleep-related asthma (493)
睡眠関連意・食道逆流 sleep-related gastroesophageal reflux (530.1)
消化性潰瘍病 peptic ulcer disease (531-534)
結合組織炎症候群 fibrositis syndrome (729.1)

4 提案検討中の睡眠障害 proposed sleep disorders

短時間睡眠者 short sleeper (370.49-0)
長時間睡眠者 long sleeper (307.49-2)
覚醒不全症候群 subwakefulness syndrome (307.47-1)
部分ミオクローヌス fragmentary myoclonus (780.59-7)
睡眠時多汗症 sleep hyperhidrosis (780.8)
月経随伴睡眠障害 menstrual-associated sleep disorder (780.54-3)
妊娠随伴睡眠障害 pregnancy-associated sleep disorder (780.59-6)
恐怖性入眠時幻覚 terrifying hypnagogic hallucinations (307.47-4)
睡眠関連神経因性頻呼吸 sleep-related neurogenic tachypnea (780.53-2)
睡眠関連喉頭痙攣 sleep-related laryngospasm (780.59-4)
睡眠時窒息症候群 sleep choking syndrome (307.42-1)

2007年12月07日

幸せそうな寝顔、眠るの悪くない

「ナルコ」(仏)

 いつも、寝過ぎた休日の後悔は果てしなくて「何を削るって睡眠時間を削りたい」と思うのですが、この物語の主人公ギュスを見たら、眠るのも悪くないかも、と思っちゃいました。

http://blog.nikkansports.com/entertainment/moviereview/archives/2007/10/post_209.html

 ギュスは発作的に眠ってしまう睡眠障害ナルコレプシーを抱えている男。女の子とのイザという時、結婚式、労働中…とにかく突然、ばたーん、ごろーん! そして見ている夢は、ハリウッド映画に影響を受けたハードボイルド、戦争、SFと何でもあり。夢の中では、いつも主人公でかっこ良くてハッピーなのです。幸せそうに眠る顔を見ていると、こんな夢見られるんなら、眠るのも悪くない、って。

 物語の筋にもひかれましたが、何と言っても主人公が魅力的です。家族には、定職に就けない情けない男にされてますが、いやいや、こういう内に秘めた系がいいのですよ。物静かだけど優しくて、家族思いで友人思いで。(見る方の)夢をコミックにする(目指す方の)夢に打ち込む姿とかね。こういった種類の物語だと、エキセントリックでぶっ飛んだキャラにされがちですが、ギュスの普通さ具合が逆に新鮮でした。かわいいぞっ!

 ただ、ギュスが最後に選んだ道には、不満です。不満と言っても、脚本がどうとかじゃなくて「いいの、いいの? ギュス、それでいいの?」と、完全に肩入れした不満。それくらい、幸せ願っちゃいたくなるキャラだったってことです。【小林千穂】

厚労省がリタリンの効能からうつ病を正式に削除 患者からは反発も

難治性うつ病や遷延性うつ病の治療薬として用いられてきた向精神薬「リタリン」について、厚生労働省は26日、適応症からうつ病を削除することを正式に承認した。これでリタリンは10代から20代前半の若者を中心に1000~3000人に1人の頻度で発症し、日中に過度の睡魔に襲われる睡眠障害・ナルコレプシーのみに使われることになる。

http://www.news.janjan.jp/living/0710/0710284681/1.php

stock.xchngより
 厚労省は都道府県にこの決定を通知し、リタリンの厳正な管理を再度、求めた。今後もしばらくの期間はリタリンをうつ病の治療に使用することは可能だが、ナルコレプシー以外の用途でリタリンを処方する場合は保険外診療になるため、薬代は100%患者の自己負担となる。ただ、取材を進めたところ、厚労省がうつ病を効能から外したことで、医療機関は自主規制をして、ほとんどの医師がうつ病の治療ではリタリンの処方を中止する方針だ。

 乱用問題や依存症が今年9月にテレビや新聞で大きく報じられてからわずか1カ月で、リタリンはうつ病の治療薬のリストから削除されることとなった。医療ジャーナリストの1人は急展開について、次のように語る。

 「リタリンの製造販売元のノバルティスファーマ社が同薬の適応からうつ病を削除する方針であると発表したのが9月21日のことです。会社側から薬品の適応の取り下げを厚労省に申請するのは前代未聞のことでした。10月17日に開かれた厚労省の薬事・食品衛生審議会の部会で同社の申請が承認され、26日にリタリンの効能からうつ病が削除されました。一連の動きはお役所仕事にしてはあまりにもコトが早く進みすぎです。初めからシナリオができていたのではと思ってしまいます。私が問題だと思うのは、拙速すぎる対応のために、患者の声が完全に置き去られてしまったことです。薬を消費する患者の利益は何よりも尊重されるべきなのに、主人公の患者を欠いて議論が進められた。製薬会社と厚労省の独断で物事を決めるのではなく、少なくともリタリンの恩恵を被っている末端のうつ病患者から広くヒアリングした内容も判断材料にするのが当たり前です。今回の早期決定は結論先にありきで製薬会社と官僚が暴走した結果としか思えない」


◆リタリン追及の都議も急展開に驚き

 リタリンの不適切な処方で都が立ち入り調査した東京クリニックやリタリンの乱用を前々から急先鋒となって議会で取り上げていた民主党の柿沢未途・都議会議員も急な展開に驚きを隠さない。ロビー活動の一環として同都議と面会した市民団体「ADHD・難治性うつ病へのリタリン処方を求めていく患者と支援者の会」メンバーによれば、柿沢氏は「今回のように急にうつへの適用を打ち切ることは自分も期待していなかったし、予想外だ」と述べ、製薬会社の対応を「マスコミによるリタリン叩きに過剰反応したのではないか」と推測した。

 また、「すでにリタリンを処方されて生活を成り立たせている患者がいるのに、ノバルティスファーマ社がいきなり全部を打ち切るのは、製薬メーカーの姿勢としていかがなものかと思う」とメーカーの対応を批判した。柿沢氏はリタリンを社会問題化させた責任の一端が自分にもあると認め、「リタリンを適正に使用している患者と製薬会社が対話できるような機会を製薬会社に求めていきたい。都議会議員としては、リタリンの適切な使用で助かっている患者さんを見捨てるつもりはない」と最後に述べた。

 しかし、都内に勤めるある医療関係者は、患者は最後には見捨てられ、路頭に迷うことになると、悲観視している。

 「ノバルティスファーマ社は2008年初頭を目途にナルコレプシーを正確に診断できる医療設備・施設の整った医院・医師を精査した上でリスト化する準備に入っています。リタリンを処方できる医療機関・薬局を登録制にして流通を厳しく管理する方針です。登録される医療機関は全国で100にも満たないでしょう。これによって99%以上の精神科医がリタリンを処方できなくなる。その結果、うつ病患者がリタリンを入手することは完全に不可能になります。ある人が製薬会社に問い合わせたら、『リタリンは古い薬で、今はうつ病に効く新薬が出ている。うつ病は新薬やカウンセリング、新治療で乗り越えられる』と断言したそうです。厚労省に問い合わせたら、『主治医と話し合って他の薬との組み合わせを試して、リタリンに代わる治療法を見つけてください』と他人事のように言われたといいます。新薬も含め色々な抗うつ薬・治療法を試しても効果がなかったから、リタリンを服用するようになった人がごまんといるのです。中にはリタリンがあって何とか現実と折り合いをつけられている人もいる。服用を中止すれば、会社や大学に通えなくなるという人は私の周りにも複数います。メーカーも官僚もそういった現実を直視していない。さらに、問題なのはリタリンを服用している患者が急に服用をやめるとひどい離脱症状にさいなまれることです。薬をやめる場合、患者の症状を慎重に観察しながら、徐々に減量していくのが王道です。患者からいきなりリタリンを奪い取るのはあまりにも非人道的で、危険過ぎます。」

 また「ADHD・難治性うつ病へのリタリン処方を求めていく患者と支援者の会」のメンバーの1人はこう語った。

 「必要な医療を受けられるのは国民としての当然の権利です。それがいま奪われようとしています。リタリンは普通の薬と同じように、医師が必要だと判断して処方し、患者は適量を守ってそれを服用しているのです。患者を診ることなく、何の根拠があってリタリンは必要ないと国がうつ病患者全員に診断を下せるのでしょうか。製薬会社や官僚の対応から感じられるのは、精神医療ユーザーに対する彼らの根深い偏見と傲慢さです。所詮、精神病者と見下している。だから、患者の声に全く耳を傾けず、実態を調べようともせず、当事者不在で物事を進める。患者の声を聞け!といいたいですね」

 厚労省や製薬会社に患者の訴えは、はたして届くのだろうか?
(及川健二)

2007年12月08日

うつ病とADHDの患者はどうなるのか

厚生労働省部会がリタリンの処方を厳格化
及川 健二(2007-10-22 19:05)
http://www.ohmynews.co.jp/news/20071022/16396

 難治性・遷延性うつ病の治療に使用されている向精神薬「リタリン」の効能からうつ病を削除することを、厚生労働省の薬事・食品衛生審議会の部会が10月17日に決定した。

 この決定は製造販売元のノバルティス・ファーマ社の要請を受けたもので、委員からは特に異論は出なかった。リタリンは今後、1万人あたり3~18人の確率で発症し、日中に過度の睡魔に襲われる睡眠障害・ナルコレプシーの患者にのみ処方が認められることになる。

 厚労省は10月中にもリタリンの効能からうつ病を削除する方針で、ナルコレプシー以外での処方は保険が適応されず、100%、患者の自己負担となる。

 さらに、ノバルティス・ファーマ社は2008年初頭を目途にナルコレプシーを正確に診断できる医療設備・施設の整った医院・医師を精査した上でリスト化して、リタリンを処方できる医療機関・薬局を登録制にして流通を厳しく管理する方針。日本全国で100程度の医療機関に絞り込まれることが予想され、これによって99%以上の精神科医が、リタリンを処方できなくなる。

 厚労省の決定はどのような事態をもたらすのか。都内の医療関係者は次のように指摘する。

 「リタリンを服用しているうつ病の患者は万単位で存在するでしょう。さらに、『片づけられない女』で広く知られるようになった成人ADHD(注意欠陥・多動性障害)の患者も、治療薬としてリタリンを服用している人が少なくありません。欧米ではリタリンは主にADHDの治療薬として認可・使用されていますが、日本では認められていません。リタリンの処方をナルコレプシーの患者に限定すれば、現在、同薬の恩恵を被っている多くの患者が一気に切り捨てられることになります。厚労省と製薬会社の対応は強引で、患者の人権を無視したものだといわれても仕方ないでしょう」

医療の地域間格差が顕著になる

 リタリンが唯一、対象とすることになるナルコレプシーの患者にも多大な影響を与えると指摘するのは別の医療関係者だ。

 「ナルコレプシーを正確に診断するためには、患者は最低でも1泊2日入院しなければなりません。患者は特別病棟に入れられて、頭に無数のセンサーをつけられ、睡眠時と日中の脳波を測定されます。患者1人に対し、専門の看護士が1人つき、完全な監視体制の下で、検査が行われます。大がかりなため、いつでも検査が受けられるわけではありません。どこの医療機関も月に1度、少人数に限って、検査を行っています。1回の検査代は患者1人につき3万~5万円程度かかります。ナルコレプシーかどうか厳密に検査するためには最新の医療機器や専用の病棟が必要な上、専門のスタッフも必要なため、診断を下せる医院はごく限られてきます。ナルコレプシーを正確に診断できる医院は全国で100にも満たないのが実状です。都市部では複数存在しますが、地方によっては県に一つしか医院が存在しないところもある。現在では正確に測定できる設備を持たない医師や医院でも、病状を聞いて患者がナルコレプシーだと診断できます。しかし、厚労省は今後、必要な機器を持たない医院の診断を認めません。ナルコレプシーだと判断されるには、かなりの時間と費用が必要になります。リタリンを処方できる医院はごくわずかに限られるため、ナルコレプシーだと診断されても地方の患者でしたら、遠方の医院に定期的に通わなければならなくなります。医療の地域間格差が顕著になるでしょう」

 厚労省の拙速な対応に反発して、うつ病やADHDの患者が中心となって、「ADHD・難治性うつ病へのリタリン処方を求めていく患者と支援者の会」が近々、結成される。同会は国会議員や厚労省、ノバルティスファーマ社にロビー活動を行っていき、巻き返しを図るつもりだ。暴走気味の厚生官僚と製薬会社に、はたして患者の声は届くだろうか。

リタリン乱用問題、薬事審がうつ病を効能から除外

向精神薬「リタリン」の乱用問題を受け、厚生労働省は17日、薬事・食品衛生審議会の部会を開き、効能からうつ病を外すことを了承した。睡眠障害のナルコレプシーの効能は残すが、処方する医療機関を限定するなど取り扱いを厳格にする。医師による不用意な処方も指摘されていることから、「麻薬並み」に管理し乱用に歯止めをかけるのが狙いだ。
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20071018AT1G1703E17102007.html

 リタリンは、世界中で販売されているが、うつ病の効能が認められているのは日本のみ。気分を高揚させる働きがあり、依存症になる患者が多発。医師が適切な診断をしないまま安易に処方したり、インターネットで不正に売買されるなどの問題が指摘されていた。(07:01)

関連特集

* いきいき健康

関連サイト

* “うつ病”と診断、傷病手当金を申請できる?〔BIZ PLUSアーカイブス〕
* 過労死・精神疾患の労災補償状況と現場での受け止め方・丸尾拓養弁護士〔BIZ PLUS〕

関連記事

* 向精神薬リタリン、うつ病の効能取り下げへ・製造販売元(9/21)


http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/science/20071018/20071018_001.shtml
リタリンの効能、うつ病除外 厚労省部会が了承

うつ病や睡眠障害の治療に使われている向精神薬「リタリン」(塩酸メチルフェニデート)の乱用問題を受け、厚生労働省薬事・食品衛生審議会医薬品第一部会は17日、同薬の効能・効果からうつ病を除外することを了承した。薬事分科会への報告を経て、今月中にも正式決定される。

 製造販売元のノバルティスファーマ(東京)が同日午前、国に効能除外を申請していた。

 うつ病の除外でリタリンの効能は睡眠障害「ナルコレプシー」のみとなるが、販売は継続される。部会はこのため、リタリンを扱う医師や薬局を限定するなどの流通管理策を同社に義務付けることを決めた。

 具体的には、同社が有識者による第三者委員会を設置、ナルコレプシーを適切に診断できるなど、リタリンの適正な処方が可能な医師と医療機関、調剤できる薬局をリスト化して登録、販売を限定する。薬局はリストにない医師の処方があった場合は調剤せず、同社に連絡する。こうした流通管理策を遅くとも来年1月から実施する。

=2007/10/18付 西日本新聞朝刊=

2007年10月18日01時14分


http://www.tv-tokyo.co.jp/biz/nms/days/071018/t7.htm
うつ病への「リタリン」処方停止
2007年 10月 18日 (木)

うつ病や睡眠障害の治療に使われる向精神薬「リタリン」が濫用されている実態を受けて、厚生労働省の審議会は「うつ」の病名ではリタリンを処方できなくする措置を決めました。今後も睡眠障害には処方が可能ですが、リタリンを扱う医師を限定し、厳しい管理を行なうことも決まりました。リタリンには幻覚や妄想などを引き起こす副作用があり、依存症や乱用が問題となっています。


http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20071018-OYT8T00063.htm
リタリン効能、うつ病を削除…月内にも厚労省

 乱用が問題になっている向精神薬リタリン(一般名・塩酸メチルフェニデート)について、厚生労働省の薬事・食品衛生審議会の部会は17日、効能からうつ病を削除することを認めた。これを受け、同省は月内にも適応症を睡眠障害ナルコレプシーに限定する。

 さらに乱用防止に向け、部会は、製造販売元のノバルティスファーマ社に管理体制の構築を義務づけた。同社は来年初めまでにナルコレプシーを適切に診断できる医師や、リタリンを処方できる医療機関・薬局を登録制にして流通を管理する。医療用麻薬並みの厳しい規制という。

 部会では、薬効成分がリタリンと同じで、小児の注意欠陥・多動性障害の治療薬コンサータについても、承認申請中のヤンセンファーマ社が同様の管理体制を提案。この疾患の新薬として、国内で初めて承認される見通しとなった。
(2007年10月18日 読売新聞)
YOL内関連情報

* 【ニュース】 多動性障害の治療薬が承認見送り (2007年10月4日)
* 【ニュース】 リタリン製薬会社登録制「止めて」 (2007年12月3日)
* 【ニュース】 向精神薬「リタリン」、適応症からうつ病除外へ (2007年9月21日)
* 【ニュース】 リタリンの効能 うつ病を「削除」 (2007年10月27日)
* 【ニュース】 リタリン乱用防げ うつ病適応除外、処方の医師限定検討 (2007年10月19日)


http://www.business-i.jp/news/for-page/naruhodo/200710190003o.nwc
「リタリン」乱用問題
FujiSankei Business i. 2007/10/19

 ■精神疾患装う処方が増加/ストレス&ネットも拍車

 鬱病(うつびょう)や睡眠障害などの治療に使われている向精神薬「リタリン」(塩酸メチルフェニデート)の不適正使用や乱用が問題になっています。製造販売元のノバルティスファーマ(東京都港区)は17日、薬事法に基づきリタリンの効能・効果から「鬱病」を削除することを国に申請、認められました。リタリン乱用が問題になる背景は-。

                  ◆◇◆

 ノバルティスファーマは、リタリンの適正使用を積極的に推進してきましたが、今回の削除申請の理由として「不適正使用・薬物乱用といった社会問題が起きている」ことを挙げています。申請により削除が実現したことで、リタリンの効能・効果は睡眠障害「ナルコレプシー」のみになります。これを機に、同社は今後、流通管理を厳格にすることで適正使用につなげる考えです。

 リタリンのような向精神薬はもともと、鬱病や双極性障害(躁鬱(そううつ)病)などの精神疾患の治療に用いられてきました。最近問題になっているのは、病気を装って向精神薬の処方を受ける人の存在です。気分の高揚や快楽を得る目的で服用する人が増えているのです。

 東京都は9月18日、鬱病などの治療に使われる「リタリン」を適応外の患者に処方したとして、都内の診療所を立ち入り調査しました。適応症ではない、不適切な使用目的の人たちに安易に処方する医師がいるのも事実です。

 インターネット上ではリタリンを「やせ薬」や覚醒(かくせい)剤代わりに乱用する情報がやりとりされています。ネット社会もリタリンを乱用する社会に拍車をかけたとされています。

                  ◆◇◆

 また、米国でも同じような社会現象が起きています。9月18日付の産経新聞で精神科医の香山リカさんは取材に対し「ニューヨークでは厳しい競争社会のビジネスマンが、鬱病の治療薬を『ハッピードラッグ』などと呼んで使うのが流行し、依存症が問題化している」と話しています。

 日米に共通して広がるリタリン乱用の背景について、香山さんは「会社員の鬱病患者がすごく増加している。成果主義型の労働が増えていることもあるがストレスへの耐性が下がっているのではないか」とも指摘しています。

 精神の高揚や疲労感や抑鬱(よくうつ)気分の軽減のために使い始めたとしても結果は深刻です。薬物依存の末に自傷行為や自殺した患者の例もあります。一方で若者の間では「ちょっとかっこいい」という「ファッション」感覚で向精神薬への興味が高まっている実態もあるようです。リタリン乱用問題で「ストレス社会」や「ネット社会にあふれる闇情報」にも改めて注目が集まっています。(滝川麻衣子)


http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20071019-OYT8T00077.htm
リタリン乱用防げ うつ病適応除外、処方の医師限定検討
ネット売買の抜け道も

 依存性の高い向精神薬「リタリン」の乱用が若者らに広がっている問題は、うつ病患者らの求めに応じて安易に処方する医師の存在をクローズアップした。

 乱用に歯止めをかけようと、製造販売元が薬の適応症からうつ病を除外することを決め、厚生労働省も処方する医師を限定するなど流通規制について検討を始めた。関係者は一定の効果を期待しているが、インターネットによる不正売買も多く、抜け道を懸念する声もある。(科学部 高田真之、社会部 高梨ゆき子・中村剛)
家族の苦悩

 「うちが出さなくても、どうせほかの病院にもらいに行きますよ」。広島県の女性(67)は、長男(37)にリタリンを処方した医師の言葉に耳を疑った。

 「息子が薬の飲み過ぎでおかしくなってしまう。出さないでください」。必死の思いでそう頼みに行った女性の願いは冷淡に突き返された。8年前、仕事のストレスでうつ病になった長男は、1日7、8錠のリタリンを飲み、2年前に入院するまで、依存は続いた。

 「どこも医師は高飛車だった。特に悪徳医師というわけでなくても、薬を出す限り患者は離れないという気持ちが、態度を大きくしていたのでは。依存性があることを、わかっていればこそでしょう」

 厚労省の推計では、うつ病を含む気分障害の患者は2005年10月現在、約92万4000人に上る。実際にうつ病でリタリンを処方されたものの、次第に依存症に陥る人がいるほか、覚せい作用を目当てに、うつ病だと偽って薬を手に入れる人の存在も指摘されている。国立精神・神経センター(東京都小平市)が昨年から今年にかけて、精神科病床を持つ医療機関の薬物依存者535症例を調べたところ、約3%が「リタリン依存」による入院だった。

 1958年に販売開始されたリタリンは、当初は軽度のうつ病が対象だったが、興奮や覚せい作用をもたらすため90年代から乱用が問題化し、「難治性うつ病」と「遷延性うつ病」に適応を限定した経緯がある。それでも乱用に歯止めがかからないため、今回、製造販売元のノバルティスファーマ(港区)は、うつ病そのものを適応症から外すことにした。ほかにも効果がある薬が開発されているため、うつ病患者のデメリットは少なく、リタリンは「役割を終えた」(厚労省担当者)とも見られている。リタリンの適応は睡眠障害「ナルコレプシー」に限定されることになる。
医師の裁量

 「うつ病が除外されれば、安易な処方の歯止めにはなる。ただし、良心的な医療機関であればの話だが」。依存者や家族を支援する「リタリン問題を考える会」はそう指摘する。処方は医師の裁量が大きく、たとえ適応症になく保険が適用されなくても、何らかの診断をつけて処方すること自体は可能だからだ。

 このため、厚労省は、リタリンを扱う医師や医療機関を登録し、問題のある医師の処方を排除する仕組み作りも検討している。それでも、同会は「ネット社会の今、不正な入手方法はすぐ手に届くところにある。抜け道はあると思っていた方がいい」と警告する。

 薬物依存の患者を診療してきた赤城高原ホスピタル(群馬県渋川市)の竹村道夫院長は「今回の措置で、医師の安易な処方や新たな依存者の拡大は食い止められるかもしれない。しかし、ネット上での売買や薬を資金源にする暴力団などが、依存者の弱みにつけ込んで水面下で横行することが心配だ」と話している。

 リタリン 一般名は塩酸メチルフェニデート。製造販売元によると、錠剤の販売量は2006年、3370万錠。02年の1.2倍に増えた。保険適用外でADHD(注意欠陥・多動性障害)や末期がん患者に処方されることもある。
依存症男性 きっかけは1日1錠

 「リタリンの効果が切れると気分が落ち込み、舌がもつれてうまくしゃべれない。手の震えでペンさえ持てなくなることもあり、不安にさいなまれるんです」

 都内の無職男性(35)は、リタリン依存症の悩みをそう打ち明けた。

 専門学校に勤務していた2001年ごろ、学生の就職先を開拓する業務で実績が上がらず、人と話すことが苦痛になった。近所の病院で、病名がはっきりしないまま、1日1錠、数週間分を処方されたのがリタリン使用のきっかけだった。

 「飲むと頭がさえて冗舌になる」。一時的な効果によりかかり、手放せなくなった。転職後、別の病院で「難治性うつ病」と診断された。求めるだけの分量を処方してくれるクリニックもあり、複数の医療機関を掛け持ちで受診し、リタリンを切らせなくなった。

 うつの症状がひどくなり、今年6月ごろに、また仕事を辞めた。つらい時は一気に20錠飲むことも。この夏から手の震えが止まらず、「飲み過ぎによる副作用かも」と不安を抱く。

 今も、1日3錠飲んでいる。「うつ病が適応症から外れたら、処方してもらえなくなってしまう。その時どうしたらいいか想像もつかない。自分のような依存者のことを、国はどう考えているのだろうか」。男性はそう訴えながらも、「手元にあるだけで落ち着く」と、100錠入りの瓶を常に持ち歩いている。
立ち入りの医療機関 診察せず処方せん、受け渡しに宅配便

 不十分な診療で大量のリタリンを処方していたとして、先月、東京都と新宿区保健所の合同立ち入り検査を受けた「東京クリニック」(新宿区)は、簡単にリタリンを入手できる診療所としてネット上で知られた存在だった。

 同区保健所には「リタリンを大量に処方している」との情報が相次ぎ、再三の指導にも改善が見られなかった。合同立ち入り検査の結果、窓口で症状を聞いただけで処方せんを渡したり、宅配便でリタリンを送ったりしていた実態が浮かび上がった。

 都医療安全課では「どの繁華街にも、東京クリニックのような医療機関が存在している」とみている。

 医療機関が処方しなくても、偽造処方せんでリタリンをだまし取る不正も後を絶たない。リタリンを含む向精神薬がだまし取られたとして、薬局が都に出した事故届は、02~05年は年間10件未満だったが、06年は35件に急増した。

 処方せんはパソコンやカラーコピー機で簡単に偽造できるため、薬局側が注意していても、すべてを見破るのは難しい。都薬務課は同年5月、カラーコピーの偽造処方せんでリタリンをだまし取った男女2人を摘発したが、担当者は「発覚するのは氷山の一角に過ぎない」と指摘する。
(2007年10月19日 読売新聞)
YOL内関連情報

* 【ニュース】 向精神薬「リタリン」、適応症からうつ病除外へ (2007年9月21日)
* 【ニュース】 リタリンの適正使用徹底を全国に通知…厚労省 (2007年9月22日)
* 【ニュース】 「リタリン」無資格処方捜索 (2007年11月16日)
* 【ニュース】 リタリン製薬会社登録制「止めて」 (2007年12月3日)
* 【ニュース】 リタリン問題対応を 患者家族ら厚労省に要望 (2007年9月27日)


新聞・テレビのリタリン叩き 患者の治療手段を奪うな 2007/10/22

讀賣新聞が17日の朝刊で社説と広告を除いた第3面の1頁を割いて、リタリン特集を組んだ。論調はといえば、リタリン叩きの先駆けである毎日新聞と何ら変わらず、難治性・遷延性うつ病の治療に使用されている向精神薬リタリンの乱用や依存性をことさらに煽り立てるもので、リタリンの効能や同薬の恩恵を受けている患者の声には全く触れられていない。朝日新聞も10日朝刊の生活面で大きく「処方され、リタリン依存 『医師は止めてくれなかった』」という記事を掲載し、依存症に陥った患者を匿名で紹介している。

stock.xchngより
 リタリンを服用している都内在住のうつ病患者の男性は一連の報道にこう憤る。

――「新聞やテレビではリタリンは麻薬・覚醒剤と同じで、一度、服用したらあたかも泥沼にはまるように薬に溺れていき、最後は身を滅ぼすかのように報じられています。真に受けた人は、リタリンを服用している患者を偏見の目で見て、どうしようもない中毒者だと思い込んでいるでしょう。しかし、依存症に陥る人や乱用者はごく少数に過ぎず、大半の患者が節制をもって医者の処方通りに同薬を使用しています。私は既存の抗うつ薬が効かなかったため、リタリンが処方されました。私のようなうつ病患者は少なくありません」

 厚生労働省の推計では、うつ病を含む気分障害の患者は2005年10月現在で約92万4000人に達した。そのうち、リタリンを服用している患者の数は不明だが、おそらく、万単位で存在するといわれている。それだけ多くの人が同薬の恩恵を受けているのだ。

 しかし、リタリンを服用しているのは、うつ病患者だけではない。忘れてならないのは、ADHD(注意欠陥・多動性障害)の患者の存在だ。ADHD患者は時間が守れない、物の整理や情報の管理ができない、大切なことを忘れる、見通しをつけるのが苦手、衝動的に行動してしまう、注意力を持続することができない等、日常生活をきちんとこなす能力に欠陥が現れる症状を抱えている。欧米ではリタリンは第1にADHDの治療薬として認可・使用されている。しかし、日本ではADHDはリタリンの適応の範囲外で、保険が効かないため、薬代の10割が患者の自己負担となる。都内に住むADHDを患う女性は日本の現状を嘆く。

――「先進国ではADHD治療の標準薬はリタリンです。厚生労働省も規制には躍起になるのに、世界では当たり前のリタリンのADHD治療への適応は頑なに認めようとしない。依存や乱用ばかりを煽るメディアも問題です。ADHDに同薬は効果があると国内外の研究者が報告しているのに、そのことには一切触れません。リタリン=悪というイメージだけが流布され、同薬は日本で葬られようとしています。切に必要としている患者がいることに厚労省もメディアも目を向けて欲しい」

 厚労省はリタリンの適応を1万人あたり3~18人の確率で発症し、日中に過度の睡魔に襲われる睡眠障害・ナルコレプシーに限定することを今月17日に決定した。製造販売元のノバルティスファーマ社は2008年初頭を目途にナルコレプシーを正確に診断できる医療設備・施設の整った医院・医師を精査した上でリスト化して、リタリンを処方できる医療機関・薬局を登録制にして流通を厳しく管理する方針だ。日本全国で100程度の医療機関に絞り込まれることが予想され、これによって99%以上の精神科医がリタリンを処方できなくなる。その結果、うつ病患者はもとより、ADHD患者もリタリンを服用できなくなる。前出の女性は語る。

――「治療薬が奪われるのですから、ADHD患者にとってはまさに死活問題です。製薬会社の方針撤回を祈るばかりです。」
(及川健二)
◇ ◇ ◇
関連記事:
・厚労省はリタリン禁止の方針
・「リタリンがなければ自殺してしまう」 うつ病患者が切実な訴え
・「発達障害者支援法」はLD、ADHD等に対する教育支援が目的
・日本初、LD・ADHD児のための学校設立へ

女性4人連続監禁、小林被告に懲役14年・東京地裁判決

東京都や青森県で女性4人を監禁し、心的外傷後ストレス障害(PTSD)を負わせたとして、監禁傷害罪などに問われた無職、小林(現姓石島)泰剛被告(26)の判決公判が19日、東京地裁であり、高橋徹裁判長は、懲役14年(求刑懲役15年)の実刑判決を言い渡した。同裁判長は「女性の自由を繰り返し奪い、精神に深刻な傷を負わせた犯行は悪質」と指摘した。

 同裁判長は被害女性らがPTSDや睡眠障害などに悩まされている現状にも触れ、「人生設計を根底から狂わされている。厳しい処罰感情を表明するのも当然で、被告の刑事責任は甚だ重い」と述べた。

 弁護側は小林被告が女性4人と同居していたことは認めたが、「不法に監禁しておらず、暴行や脅迫もしていない」と無罪を主張していた。(10:56)


米研究チーム、魚も不眠症になることを発見

[ロサンゼルス 15日 ロイター] 米スタンフォード大医学部の研究チームは15日、魚にも不眠症になる種類がいることを明らかにした。
http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-28368520071016

 人の睡眠障害を研究している同チームだが、観賞魚として飼われることも多いゼブラフィッシュの一部には、人間の不眠症に似た状態をもたらす突然変異遺伝子を持つ種類がいることが分かったとしている。

 この遺伝子を持つゼブラフィッシュは、食欲や睡眠などに関連する神経伝達物質ヒポクレチンの受容体が欠如しており、睡眠時間がほかの仲間に比べて30%少ないという。

 ゼブラフィッシュは、飼育にかかる費用がマウスよりも安価であり、ショウジョウバエにはない背骨を持っているため人間の神経系統を研究する上でより良い実験用生物として人気が高まっている。

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2007年12月10日

子どものせき、市販薬よりはちみつが効果ある可能性=米研究

 [シカゴ 3日 ロイター] 夜中の子どものせきを鎮めるには、スプーン1杯の「そばはちみつ」が市販のせき止め薬より効果的との研究結果が明らかになった。米ペンシルベニア州立大の研究チームが3日に発表した。

http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-29188820071204

 同チームでは、関連業界の出資で設立された米農務省傘下の「米国蜂蜜(はちみつ)協会」から資金提供を受けて、はちみつと市販のせき止め薬の成分(デキストロメトルファン)の効能を比較。

 その結果「子どものせきと上気道感染症による睡眠障害には、はちみつが望ましい治療法である可能性がある」という。

 チームによると、濃い色をした「そばはちみつ」には、抗酸化物質がより多く含まれる。ただし、はちみつは1歳未満の乳幼児には適さない。

リタリン処方厳格化 患者、差し止め申し立て

薬物依存が問題となっている向精神薬「リタリン」をめぐり、難治性うつ病などの患者ら5人が3日、製造販売元の「ノバルティスファーマ」(東京都港区)が厚生労働省の指示に従って流通を厳格化しないよう求める趣旨の仮処分を東京地裁に申し立てた。同省が10月、リタリンの効能からうつ病を削除し、適応症を睡眠障害「ナルコレプシー」に限定したことから、患者らは「完全に服用できなくなる」と主張している。

http://www.asahi.com/national/update/1204/TKY200712030357.html

 同社は、厚労省の対応を受けて社内に第三者委員会を設置し、処方できる医療機関などを登録制にするための基準づくりを進めている。患者側は「猶予期間をおかず、長く用いてきた薬剤を抜き打ち的に断薬させることは、健康で文化的な生活を送る権利を侵害している」と訴えている。

リタリン製薬会社登録制「止めて」

服用患者、仮処分申し立て

 乱用が問題になっている向精神薬「リタリン」(塩酸メチルフェニデート)について、製造販売元のノバルティスファーマ(東京都港区)が、医師や薬局を登録制にして流通を管理する方針を打ち出したことに対し、リタリンを服用してきたうつ病患者ら5人が3日、同社を相手取り、登録制の差し止めを求める仮処分を東京地裁に申し立てた。

http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20071203-OYT8T00192.htm

 申立書などによると、5人は、うつ病などのためにリタリンの処方を受けていたが、この薬の乱用が社会問題化したことから、厚生労働省は10月、効能からうつ病を削除し、適応症を睡眠障害のナルコレプシーに限定。同省の指示に基づき、同社は来年1月までに同障害を適切に診断できる医師らを登録し、リタリンの流通管理を徹底することになった。
(2007年12月3日 読売新聞)

2007年12月12日

「リタリン禁止」撤回へ、患者が東京地裁に仮処分申請

難治性・遷延性うつ病や睡眠障害のナルコレプシー、ADHD(注意欠陥・多動性障害)の治療薬として用いられてきた向精神薬「リタリン」。遅くとも2008年1月1日までに、睡眠障害の1つであるナルコレプシー治療以外での処方が禁じられる。

http://www.ohmynews.co.jp/news/20071203/18023

 この方向性と、同薬を処方できる医師の数が、1製薬会社の方針によって、全国で100人程度に限定されてしまうのは違法だとして、12月3日(月)、ADHDや難治性・遷延性うつ病の患者5名が原告となって、東京地裁にリタリン規制の撤回を求める仮処分を申請した。弁護士は原告のひとりでもある、和智薫氏(ふたば法律会計事務所=埼玉県志木市=代表)が務める。和智氏はご自身が難治性うつ病を患っていると公表している。

 リタリンの製造販売元ノバルティスファーマは12月中に、同社が設置した第三者委員会で、リタリンを処方できる医師・医院・調剤薬局を認定する。

 仮処分申請では、第三者委員会の設置の禁止と、処方可能な医師・医院・調剤薬局の限定の中止を求めている。また、ノバルティスファーマがリタリンの適応症から難治性・遷延性うつ病を10月に外したことの違法性を主張、適応除外は無効と訴えている。原告によると、同社が11月初旬に全国に示した方針によって、リタリンの処方がナルコレプシーの治療に限定され、うつ病やADHDの患者に対する処方が中止され、原告らは損害を被ったという。

 訴訟を支援する「ADHD・鬱のリタリン処方問題を考える会」の代表は、仮処分を申請した理由について次のように説明する。

 精神科医の中からも、今回のリタリン規制が粗雑で拙速すぎるという批判が出ています。論点は3つあります。

 まず、欧米先進国では、「ADHD治療の第1選択薬がリタリン」ということは周知の事実です。ADHD治療にリタリンの使用が認められていないのは日本ぐらいです。これまでADHDは同薬の適応外であったために、患者の治療には保険が効きませんでした。

 適応外であるということ自体を改善すべきなのに、日本ではこれから、ADHDの治療にリタリンの処方を禁止するわけです。ADHD患者の人権が日本では無視されるわけで、暴挙としか言い様がありません。

 第2に、難治性・遷延性うつ病の治療にリタリンが有効かつ必要不可欠だと主張する精神科医は少数派かもしれませんが、複数、存在します。精神科医の中で意見が割れているのが現状です。そして、他の抗うつ薬は効かなかったのに、リタリンはうつ病に有効だと主張する患者が数多く存在します。患者の声を聞くこともなくリタリンの難治性・遷延性うつ病治療への処方を禁止するとは、ただでさえ病で苦しむ者に追い打ちをかける行為です。

 第3に、メーカーは12月中にリタリン規制策を実施する意向です。12月の1カ月間だけで、『第三者委員会で規定されたリタリン処方可能な医師・医院・調剤薬局の基準』が示され、医師・医療機関からの申請を受け付け、第三者委員会が各々の適格性を判断するのは、あまりにも早急すぎます。

 医師・医院からの申請は2008年1月1日以降も受け付けるから問題はないと厚生労働省は回答するのですが、1月1日以降は12月に認定された医師・医院しかリタリンを処方できません。1月1日以降は認定医にしか処方を認めないという方針を撤回しない限り、1月時点では処方できる医院・医師はごく少数に限られ、医師不足が予想されます。

 12月のある日、突如、申請を出せと関係機関に通知し、1カ月に満たない期間で申請した医師・医院を1月1日からリタリン処方可能なところかどうか認定するのは、短時間過ぎるのではないでしょうか。通知がいきなり来ても、製薬会社に申請するかどうか内部で議論することや申請書を記載し提出することに、時間がかかるでしょう。リタリンを必要とする患者の権利を守り、無茶苦茶としかいいようのない認定の手続きを中止させるため、東京地裁に今回、原告は訴えたわけです。

 東京地裁は、仮処分申請に対する結論を今月中に出す予定。

 「申請が認められることは難しいでしょう」と和智弁護士は予測するが、「患者がアクションを起こすことに意義があります」と強調する。

 申請が却下された場合はどうするのか?

 「新たなリタリン流通管理策が実施された時はノバルティスファーマと厚生労働省を相手取って、リタリンの処方をナルコレプシーに限定したことは違法・違憲であるとして、東京地裁に損害賠償請求訴訟を起こします」(和智弁護士)

 仮処分申請に名を連ねたのは5名だけだが、訴訟には、原告がさらに加わる見込み。

 支援する会の代表は最後にこう語る。

 「必要な患者にリタリンが処方されない。適切な医療が行われないのは製薬会社と厚生労働省による重大な人権侵害です。司法の場で見識ある判断が下されることを期待します」

2007年12月19日

リタリン不正入手で2人逮捕

処方せんをコピーして調剤薬局から向精神薬「リタリン」を不正に入手したとして、函館地検は18日、有印私文書偽造・同行使と詐欺の疑いで、函館市の無職佐藤方規容疑者(46)と同松岡奈々容疑者(34)を逮捕した。容疑を認めているという。

http://www.sponichi.co.jp/society/flash/KFullFlash20071218072.html

 調べでは、佐藤容疑者らは9月10日、市内の病院の内科医から松岡容疑者に交付された20錠のリタリンの処方せんをコピーし、11の調剤薬局から計220錠を不正に入手した疑い。

 リタリンは睡眠障害とうつ病の治療薬として発売されたが、医療機関による不適切な処方やインターネット売買による乱用が問題化。10月に効能・効果からうつ病が除外された。
[ 2007年12月18日 21:15 速報記事 ]


2007年12月20日

運動やはり 生活習慣病予防探る 京都府内3カ所に研究センター

京都府は19日、「予防医学研究センター」を京都市南区の府民総合交流プラザ「京都テルサ」など府内3カ所に開設した。今後、府立医科大の教授らが食事と運動による効率的な健康増進や、はりによるストレス軽減策などを探る。

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007121900143&genre=O1&area=K00

 政府の医療制度改革で病気予防への取り組みが自治体に求められる中、健康で長生きできる社会を目指し、府が本年度予算で3700万円を計上していた。

 京都テルサと精華町のけいはんなプラザの2カ所では、府立医科大の吉川敏一教授が運動による生活習慣病予防などを研究。綾部市立病院では、府立医科大の今西二郎教授が鍼灸施術によるストレス疲労、睡眠障害の効果検証などを行う。

 同日、京都テルサの研究センターが公開された。動脈硬化の危険性や体脂肪率、運動神経などの計測機や乗馬型の運動機器などがそろえられていた。

 今後、運動した人の健康への影響データを集め、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)も詳しく研究し、きめ細かな対策を打つ。研究成果が出れば、講演会や学会などでの発表も計画している。

 吉川教授は「どんな食事をしながら運動すれば効率的に健康になれるかなど、若者から高齢者まで、いろんな人に応じた病気予防の仕方を研究する」と話した。

2007年12月28日

向精神薬リタリン、処方医と調剤機関を製造販売元に登録

乱用が問題になった向精神薬リタリンについて、製造販売元の「ノバルティスファーマ社(東京都港区)」は27日、医師約3200人を処方医として登録したことを発表した。

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20071227i314.htm?from=navr

 同社は適正使用に向け、1月1日から流通量や流通先を管理する体制を導入する。

 応募した3600人のうち、専門医の資格など同社が定めた基準に該当しない400人を除いて登録した。調剤できる薬局・医療機関6900施設も同様に登録し、それぞれの処方量が分かるようにした。登録は毎月更新するという。

 リタリン服用患者の薬物依存が問題となったため、厚生労働省は今年10月、効能からうつ病を削除し、保険診療の対象を睡眠障害「ナルコレプシー」だけに絞った。乱用の温床とされる適用外処方や過剰処方を防ぐため、製造販売元に管理体制の構築も求めていた。

(2007年12月27日20時6分 読売新聞)

リタリンをめぐる露骨な偏向報道

難治性・遷延性うつ病や睡眠障害のナルコレプシー、ADHD(注意欠陥・多動性障害)の治療薬として用いられてきた向精神薬「リタリン」について、ADHD(注意欠陥・多動性障害)の患者会と難治性うつ病の患者会の代表者が11月22日、厚生労働省を訪れ、リタリン治療の継続や、同様の効能を持つ薬剤「コンサータ」の早期承認を要望した。

http://www.ohmynews.co.jp/news/20071126/17792

 患者会は適応症から削除された難治性・遷延性うつ病の治療にリタリンが再び処方できるようにすることやADHD患者へのリタリン処方の承認などを求めた。要請後、厚労省の記者クラブで代表らは記者会見を行い、出席した記者からは多数、質問が発せられた。

 しかし、今回の行動は時事通信が【「リタリンの使用継続を」=患者ら厚労省に要望】との見出しで、ベタ記事で報じたのみで、他の全マスコミからは完全に無視された。署名活動に協力してきた患者の1人は憤る。

 「リタリンの規制を求める家族会が厚労省に陳情した時は全マスコミが取り上げました。中でも毎日新聞は大きく取り上げています。しかし、今回の要請後の記者会見には全マスコミが出席したのに、まったく記事で取り上げない。リタリンを必要としている患者たちが初めて実名で顔を出して、声をあげたのですから、ニュース性はあるはずでず。今回のメディアの黙殺はどれだけリタリンに関する報道が偏向しているかをよく物語っていますよ」

 たしかに、メディアの大半はリタリンを扱う時、違法売買や依存症、乱用問題など負の要素ばかりに焦点をあて、同薬を治療に必要とするADHD患者や難治性・遷延性うつ病患者の声を取り上げるところは一切なかった。11月16日、リタリンの処方が問題視されていた東京クリニックに警視庁が家宅捜索した時にメディアで大々的に取り上げられたのと比べれば、雲泥の差だ。

 大新聞の記者の1人が匿名を条件に実状を話す。

 「リタリン=社会悪、一刻も早く抹殺されるべき忌むべき薬だと皆が一様に思い込んでいます。リタリンを擁護するかのような記事を載せたら、世論の反発をかうと現場は恐れています。厚労省と製薬会社による新たなリタリン規制策にどれだけ多くの問題点があろうとも、それを批判することはできない。とにかく規制はイイコトだと思っています。いわば、魔女狩りのような状況です。リタリンについて冷静に報道できるのは、オーマイニュースぐらいですよ(笑)」

 リタリンに関して客観報道できるのは本誌だけとは何ともお寒い状況である。

 そんな中、リタリンの製造販売元のノバルティスファーマは厳格なリタリンの流通管理策の実施を着々と進めている。広報部に取材したところ、同社は12月にリタリンを処方できる医師・医院の基準を提示して、全国の医師・医院に通知した後に、指定医に認定されることを希望する医院・医師からの申請を受け付け、12月のわずか1カ月だけで同社が専門家を集めて設置した第三者委員会が申請のあった医師・医院の適格性を審査する。12月中に基準の通知・申請の受け付け・申請医の審査という作業を一気に行い、1月1日には新たなリタリンの流通管理策を実施するというのだ。「慎重」という言葉とは対極にある拙速かつ早急過ぎる対応といえるだろう。やっつけ仕事と批判されても仕方あるまい。

 これまで製薬会社の暴走をとめられなかったうつ病患者だが、粗雑な規制策の実施を中止・撤回させるために、ノバルティスファーマと厚生労働省を相手に首都圏に住む複数の患者が原告となって近日中に訴訟を起こす予定だ。司法の場でリタリン規制の正当性が争われることになる。訴訟を受けても製薬会社は予定通り規制を実施するのか、それとも、規制を延期・撤回するのか。今後の行方が注目される。

向精神薬をエステに販売の疑いで捜索 近畿・麻薬取締部

食欲抑制効果がある向精神薬「マジンドール」を使ったダイエット法を提唱し、全国で診療所やエステ店を展開する「メディカルサロン」グループ(代表・風本真吾医師、東京都)が、薬を取り扱えない外部提携先のエステ店にマジンドールを販売した疑いがあるとして、麻薬及び向精神薬取締法違反(営利目的譲渡)容疑で近畿厚生局麻薬取締部の家宅捜索を受けていたことがわかった。麻薬取締部は、エステ店を通じた不正な販売が全国的に広がっていた恐れがあるとみて実態を調べている。

http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200712270052.html
   
心斎橋メディカルサロンで出されたマジンドール(商品名・サノレックス)
 同グループが不正販売したとされるのはマジンドールを成分とした錠剤「サノレックス」。マジンドールには睡眠障害や嘔吐(おうと)などの副作用があるほか、肺高血圧症の症例も国内外で報告されている。同法は、薬問屋などの「営業者」以外には向精神薬の販売を禁じ、エステ店への販売も認めていない。

 調べでは、同グループの関西の拠点である「心斎橋メディカルサロン」(大阪市中央区)は資格がないのに06年7月、当時外部提携先だった大阪府内のエステ店に錠剤20錠を販売した疑いが持たれている。この提携先エステ店の経営者は調べに、「マジンドールが向精神薬と知らなかった」と話したという。

 麻薬取締部によると、当時この提携先エステ店はダイエットを望む客にマジンドールを紹介したうえで、客に記入させた問診票を心斎橋店にファクス送信。後に同グループの医師が電話で客を問診し、心斎橋店に処方指示を出していた。これを受けて心斎橋店はエステ店にマジンドールを宅配便で送り、エステ店が客に渡していた。

 心斎橋店はこの提携店に1錠600円(税抜き)、提携店は客に千円(同)で販売していたといい、麻薬取締部は提携店が1錠400円の利益を得ていたとみている。処方には肝機能を確認するための血液検査が必要とする見解もあるが、検査はなかったという。

 麻薬取締部は昨年10月以降、心斎橋店のほか、「四谷メディカルサロン」、六本木の「メディカルサロンプラザクリニック」(いずれも東京)、風本氏が会長を務めるNPO法人などを捜索した。

 同グループは92年に最初のサロンを設立。ホームページなどによると、東京や名古屋、福岡、沖縄など全国約15カ所に「メディカルサロン」を展開するほか、多くの提携エステ店を持つ。マジンドールについては、06年に全国トップクラスの年間5万2千錠余りを仕入れていた。

 風本氏は朝日新聞の取材に「薬は患者に処方している。患者が受取先にエステ店を指定するため宅配で届けているだけで、エステ店に販売したわけではない」と反論している。

 《マジンドール》 深刻な肥満症患者の治療に使われる向精神薬で、投薬には医師の処方が必要。脳の中枢神経に作用し、満腹感を与えることで食欲を抑える働きがある。依存性を懸念する声もある。服用期間は通常3カ月を限度とし、食事や運動療法の補助としての服用が原則。保険適用は「深刻な肥満」とされる体格指数(BMI)35以上の患者らに限られるが医師が認めれば適用外の処方も可能。このためダイエットに用いられるケースが目立つ。

リタリンをめぐる露骨な偏向報道

難治性・遷延性うつ病や睡眠障害のナルコレプシー、ADHD(注意欠陥・多動性障害)の治療薬として用いられてきた向精神薬「リタリン」について、ADHD(注意欠陥・多動性障害)の患者会と難治性うつ病の患者会の代表者が11月22日、厚生労働省を訪れ、リタリン治療の継続や、同様の効能を持つ薬剤「コンサータ」の早期承認を要望した。

http://www.ohmynews.co.jp/news/20071126/17792

 患者会は適応症から削除された難治性・遷延性うつ病の治療にリタリンが再び処方できるようにすることやADHD患者へのリタリン処方の承認などを求めた。要請後、厚労省の記者クラブで代表らは記者会見を行い、出席した記者からは多数、質問が発せられた。

 しかし、今回の行動は時事通信が【「リタリンの使用継続を」=患者ら厚労省に要望】との見出しで、ベタ記事で報じたのみで、他の全マスコミからは完全に無視された。署名活動に協力してきた患者の1人は憤る。

 「リタリンの規制を求める家族会が厚労省に陳情した時は全マスコミが取り上げました。中でも毎日新聞は大きく取り上げています。しかし、今回の要請後の記者会見には全マスコミが出席したのに、まったく記事で取り上げない。リタリンを必要としている患者たちが初めて実名で顔を出して、声をあげたのですから、ニュース性はあるはずでず。今回のメディアの黙殺はどれだけリタリンに関する報道が偏向しているかをよく物語っていますよ」

 たしかに、メディアの大半はリタリンを扱う時、違法売買や依存症、乱用問題など負の要素ばかりに焦点をあて、同薬を治療に必要とするADHD患者や難治性・遷延性うつ病患者の声を取り上げるところは一切なかった。11月16日、リタリンの処方が問題視されていた東京クリニックに警視庁が家宅捜索した時にメディアで大々的に取り上げられたのと比べれば、雲泥の差だ。

 大新聞の記者の1人が匿名を条件に実状を話す。

 「リタリン=社会悪、一刻も早く抹殺されるべき忌むべき薬だと皆が一様に思い込んでいます。リタリンを擁護するかのような記事を載せたら、世論の反発をかうと現場は恐れています。厚労省と製薬会社による新たなリタリン規制策にどれだけ多くの問題点があろうとも、それを批判することはできない。とにかく規制はイイコトだと思っています。いわば、魔女狩りのような状況です。リタリンについて冷静に報道できるのは、オーマイニュースぐらいですよ(笑)」

 リタリンに関して客観報道できるのは本誌だけとは何ともお寒い状況である。

 そんな中、リタリンの製造販売元のノバルティスファーマは厳格なリタリンの流通管理策の実施を着々と進めている。広報部に取材したところ、同社は12月にリタリンを処方できる医師・医院の基準を提示して、全国の医師・医院に通知した後に、指定医に認定されることを希望する医院・医師からの申請を受け付け、12月のわずか1カ月だけで同社が専門家を集めて設置した第三者委員会が申請のあった医師・医院の適格性を審査する。12月中に基準の通知・申請の受け付け・申請医の審査という作業を一気に行い、1月1日には新たなリタリンの流通管理策を実施するというのだ。「慎重」という言葉とは対極にある拙速かつ早急過ぎる対応といえるだろう。やっつけ仕事と批判されても仕方あるまい。

 これまで製薬会社の暴走をとめられなかったうつ病患者だが、粗雑な規制策の実施を中止・撤回させるために、ノバルティスファーマと厚生労働省を相手に首都圏に住む複数の患者が原告となって近日中に訴訟を起こす予定だ。司法の場でリタリン規制の正当性が争われることになる。訴訟を受けても製薬会社は予定通り規制を実施するのか、それとも、規制を延期・撤回するのか。今後の行方が注目される。

2007年12月29日

リタリン詐欺の男女を起訴

函館地検は27日、処方せんをコピーして調剤薬局から向精神薬「リタリン」をだまし取ったとして有印私文書偽造・同行使と詐欺などの罪で函館市花園町、無職佐藤方規容疑者(46)と同市湯浜町、無職松岡奈々容疑者(34)を起訴した。

http://www.nikkansports.com/general/f-gn-tp0-20071227-300616.html

 起訴状などによると、佐藤被告らは9月10日、市内の医師から松岡被告に交付された20錠のリタリンの処方せんをコピーし、11の調剤薬局から計220錠をだまし取った。

 佐藤被告らは以前からリタリンを乱用していたといい、「自分たちで使った」と供述している。リタリンは睡眠障害の治療薬などとして用いられているが、依存症となる恐れも指摘されている。

[2007年12月27日22時43分]

向精神薬を不正販売か 近畿麻取、エステグループを捜索

診療所やエステ店を全国展開する「メディカルサロン」グループ(代表・風本真吾医師、東京)が、食欲抑制効果がある向精神薬「マジンドール」を外部のエステ店に不正販売していた疑いがあるとして、近畿厚生局麻薬取締部が、麻薬および向精神薬取締法違反(営利目的譲渡)容疑でグループの関係先など二十数カ所を家宅捜索していたことが27日、分かった。

http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/071228/crm0712280135004-n1.htm

 調べでは、風本医師や従業員は昨年7月、大阪市中央区の心斎橋メディカルサロンが向精神薬を取り扱う免許を受けていないのに、外部のエステ店にマジンドールを成分に含む錠剤「サノレックス」20錠を販売した疑い。

 マジンドールは食欲抑制効果がある一方、睡眠障害や吐き気などの副作用があるとされ、販売や卸売りには都道府県知事の営業免許が、患者への譲渡には医師の処方が必要。

 麻薬取締部によると同グループはマジンドールを使ったダイエット法を提唱し、全国のサロンや美容院などを対象に提携店舗を募集。昨年5月からは「キャンペーン期間」と銘打ち、提携していない外部の店舗にも販売していた。

 提携関係にあったエステ店は当時、ダイエットを望む客にマジンドールを紹介し、客に記入させた問診票をもとに同グループの医師が電話で客を問診。同サロンがエステ店にマジンドールを宅配便で送り、エステ店が客に渡していた。価格は同サロンが1錠600円、エステ店は1000円で販売していたという。

 麻薬取締部は昨年9~12月、この外部のエステ店のほか同グループのエステ店14店舗と診療所5カ所などを捜索。グループのエステ店では、医師不在のままマジンドールを処方していた医師法違反の疑いもあるという。

 風本医師は産経新聞の取材に対し、「捜索を受けたのは事実だが、エステに対して薬を売ったわけではない。捜査側からも『誤解だった』という話をいただいている」と話している。

2007年12月31日

「メディカルサロン」で向精神薬を不正に譲渡

全国でエステ店や診療所などを展開する東京の「メディカルサロン」グループ(代表・風本真吾医師)が、肥満治療に使われる向精神薬「マジンドール」を、薬を取り扱う資格のない提携先エステ店に譲渡したとして麻薬取締法違反容疑で、近畿厚生局麻薬取締部の家宅捜索を受けていたことが27日、分かった。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20071227-OHT1T00207.htm

 同取締部は、エステ店などを通じた向精神薬の不正販売が全国で行われていた可能性もあるとみて調べている。

 調べでは、風本医師と、関西の拠点「心斎橋メディカルサロン」(大阪市中央区)の従業員は昨年7月ごろ、大阪府内の提携先エステ店に、マジンドールを主成分とした錠剤「サノレックス」20錠を宅配便で送り、1錠あたり600円で販売した疑い。

 このエステ店はダイエットを希望する客に、マジンドールの効用を紹介。客に記入させた問診票を心斎橋店にファクスし、その後、風本医師らが電話で問診した上、心斎橋店に処方指示を出していた。宅配便で錠剤を受け取り、客に1錠1000円で販売していたという。

 マジンドールは便秘や睡眠障害などの副作用があるとされるが、メディカルサロンをめぐって健康被害は確認されていないという。麻薬取締法は医薬品販売の許可を持つ事業者ら以外への向精神薬の販売を禁じている。

 風本医師は、家宅捜索を受けたことを認めた上で「マジンドールを卸販売したり不正利用した事実はない。提携先エステ店に支払った金は、薬を購入した客への集金代行手数料だ」と説明。「誤解を招くと指摘され、客から直接集金する方式に変えた」としている。

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