幸せそうな寝顔、眠るの悪くない
「ナルコ」(仏)
いつも、寝過ぎた休日の後悔は果てしなくて「何を削るって睡眠時間を削りたい」と思うのですが、この物語の主人公ギュスを見たら、眠るのも悪くないかも、と思っちゃいました。
http://blog.nikkansports.com/entertainment/moviereview/archives/2007/10/post_209.html
ギュスは発作的に眠ってしまう睡眠障害ナルコレプシーを抱えている男。女の子とのイザという時、結婚式、労働中…とにかく突然、ばたーん、ごろーん! そして見ている夢は、ハリウッド映画に影響を受けたハードボイルド、戦争、SFと何でもあり。夢の中では、いつも主人公でかっこ良くてハッピーなのです。幸せそうに眠る顔を見ていると、こんな夢見られるんなら、眠るのも悪くない、って。
物語の筋にもひかれましたが、何と言っても主人公が魅力的です。家族には、定職に就けない情けない男にされてますが、いやいや、こういう内に秘めた系がいいのですよ。物静かだけど優しくて、家族思いで友人思いで。(見る方の)夢をコミックにする(目指す方の)夢に打ち込む姿とかね。こういった種類の物語だと、エキセントリックでぶっ飛んだキャラにされがちですが、ギュスの普通さ具合が逆に新鮮でした。かわいいぞっ!
ただ、ギュスが最後に選んだ道には、不満です。不満と言っても、脚本がどうとかじゃなくて「いいの、いいの? ギュス、それでいいの?」と、完全に肩入れした不満。それくらい、幸せ願っちゃいたくなるキャラだったってことです。【小林千穂】
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