地震被災者宅を訪問、健康相談・・・ 2保健師「中越沖」語る
和歌山東南海・南海に備え報告会
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/wakayama/news/20080122-OYT8T00681.htm
新潟県柏崎市での活動を報告する保健師(和歌山市の県自治会館で) 新潟県中越沖地震の被災地で、支援活動に携わった県保健師の活動報告会が22日、和歌山市茶屋ノ丁2の県自治会館で開かれた。被災者の健康相談などの活動から得た教訓を、東南海・南海地震への備えに生かそうと、会場の約100人が体験談に聞き入った。
県は、地震発生直後の2007年7月23日から47日間、計32人の保健師を新潟県柏崎市に派遣。現地で被災者宅を一軒ずつ訪問して状況を聞き取り、支援の必要があるかどうかの判断材料にする「健康福祉ニーズ調査」を行ったほか、避難所や仮設住宅で過ごす被災者や、復旧などの対応に追われる市職員の健康相談にあたった。
会では2人の保健師が活動を報告。岩出保健所の柏木美由紀さんは、発生直後から健康福祉ニーズ調査に携わった体験談を話した。水を入れたペットボトルを屋外に置いている被災者が多いのに気付き、事情を聞くと、ガスが復旧していないため、太陽の光にあてて水を温め、お風呂などに使っていた、とエピソードを紹介しながら、「実際に生活の場に踏み込んでみて、初めてつらさが見える」と被災者宅を全戸訪問する価値を訴えた。
一方で、質問がプライバシーに踏み込んだ内容に及ぶため、被災者から「本当に調査をしているのか」と同市に問い合わせがあったり、いらだつ被災者から非難されたりした経験も披露。今後の災害では、「状況に応じて、質問内容に強弱をつけてもいいのでは」と提案した。
新宮保健所串本支所の東登紀子さんは健康相談などを担当。被災者には野菜不足など栄養バランスの偏りや、将来への不安などが目立ち、市職員には睡眠障害など、疲労の蓄積が多かったという。「普段から、大規模災害が起こった時に、みんなでできることを話し合っておかなければならない」と締めくくった。
東さんと同僚の保健師前田治美さん(56)は「体験談はすごく参考になった。串本は、保健師の活動拠点も病院も海の近く。津波など、いろんな状況を考えて、住民の命を優先して動けるようにしたい」と話していた。
(2008年1月23日 読売新聞)
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