中国・四川大地震:あの恐怖、何度もよみがえる 「1割に心の傷」--ケア開始
【都江堰(とこうえん)(中国四川省)浦松丈二、綿陽(同)鈴木玲子】中国四川省を襲った大地震で18日、北京市の精神科医50人が震源地に近い都江堰など3都市に入り、被災者の心のケアを開始した。被災地で大災害後のPTSD(心的外傷後ストレス障害)の治療を進める方針だ。
http://mainichi.jp/select/world/news/20080519ddm001030082000c.html
精神科医を受け入れた成都市精神衛生センターによると、中国では災害によるPTSDはあまり知られておらず、被災者の受診を促すため、医師が数グループに分かれて被災地を巡回することになった。最大の被害を受けた〓川(ぶんせん)県の子供たち10人が暮らす成都市郊外の双流県の避難所には、毎日、精神科医を派遣し、震災のショックが子供たちにもたらすストレス障害を警戒していくという。
中国の非政府組織(NGO)も独自にPTSD対策を開始した。広東省の同郷会「広東獅子会」やハリウッドの映画スター、ジェット・リーさんの「壱基金」が派遣した精神科医が18日に成都に入った。
都江堰市内で診察にあたった鄭毅医師は「自分たちのチームが担当した200~300人では、地震の時の様子が何度もよみがえったり、不眠や頭痛を訴えるなど、PTSDに近い症状の患者が10%程度いた。この人たちは明日、成都市内の病院に移す。1カ月間継続して診察する必要がある」と語った。
綿陽市内にある九洲体育館には、壊滅的な被害を受けた周辺の山間部から1万人もの被災者が身を寄せている。18日、「十分に睡眠をとり、眠れない場合は軽い運動をする」、「感情を隠さずに、悲しみをだれかに話したほうがよい」などと、震災で一瞬にして家族や自宅を失った被災者に対する助言を盛り込んだパンフレットが配布された。
毎日新聞 2008年5月19日 東京朝刊
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