寝不足や疲れが原因とは限らない!食後に猛烈に眠くなる病気
食後、猛烈に眠くなり、仕事や会議に集中できない――。周囲からも怠けているように見られ、困ったということはありませんか?
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「寝不足だったり、疲れていれば食べて眠くなるのは当たり前」と思われるかもしれないが、実はそうとばかりはいえない。病気が原因で眠くなることがあるのだ。
食後に眠くなる病気としては糖尿病が有名だが、ほかにもあるのだ。
「睡眠時無呼吸症候群の可能性があります」
こう言うのは「日本橋循環器クリニック」の岩間義孝院長だ。
睡眠時無呼吸症候群は気道が塞(ふさ)がり、眠っている間に無呼吸が常態化する症状をいう。
「1晩に30回以上、無呼吸になり、十分な睡眠時間をとっていても昼間は常に寝不足を感じます。とくに食事を済ませた後に猛烈な眠気に襲われることが多い。食後は副交感神経が活発になるからです」(岩間院長)
睡眠時無呼吸症候群の7~8割は肥満の人だが、やせていても扁桃が大きい人や、顎(あご)が小さく後退して気道の面積が狭い人、鼻の空気の通り道が曲がっている人はなる。
「即効性のある解決策は、就寝中にマウスピースを装着することです。気道が広がり、空気がよく通るのでいびきや無呼吸が止まります。また手術でのどを閉塞する部位を取り除いたり、就寝中に鼻から専用マスクを通じて空気を送り込み、気道を広げる方法もあります」(岩間院長)
脳の病気が眠気の原因になることもある。元金沢大医学部助教授で「いしせ脳神経外科クリニック」の石瀬淳院長が言う。
「病的に食べてすぐに眠くなるというのは、仕事のミスが多い、ぼんやりしている、といった症状と同じ軽度の意識障害を起こしている状態です。その原因となる病気は例えば、正常圧水頭症があります」
脳脊髄(せきずい)液の循環・吸収などの異常で脳室が大きくなる病気で、くも膜下出血などで起きる場合もある。
「ほかには慢性硬膜下血腫があります。脳の下にある硬膜と呼ばれる厚い膜と脳を包むくも膜という膜の間に血がたまる病気で、意識障害のほかに頭痛や吐き気がします。頭への打撲やお酒、貧血、動脈硬化が原因でなります」(石瀬院長)
うつ病と間違えやすい良性脳腫瘍も軽度の意識障害が出やすい病気。精神科から紹介されて脳神経外科で検査して初めてわかったという患者さんも少なくないという。「血糖値は問題ないのに食後、度を越えて眠くなる」という人は一度、病院に相談した方がいいかもしれない。
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